間もなく3月11日。
「あの日」から一年。
普段通り、特に何か意識しているつもりはないのだけど、
やはり心がぞわぞわします。
皆さん、大丈夫ですか!?
各メディアでは、様々な「検証」が行われていますね。
テレビも然り。
「検証番組」として、震災時のあらゆる映像がまた流れています。
私は、テレビ局で、TK・タイムキーパーという仕事をしています。
番組の時間管理が主な仕事。
報道、制作、選挙などの特番…などなど、
この仕事に携わって20数年になります。
長年、こんな仕事をしてきて、数々の修羅場もくぐってきたつもりでした。
それでも、
震災の映像ではパニックを起こしてしまいました。
昨年は過呼吸で救急車に乗るはめになりました。
なので、
震災の映像が流れるニュースの時は、
事前にVTRの内容をチェックして本番に入りました。
それでも、その映像に入った途端、パニックになってしまいました。
本番中です。
大抵のことは、自制してきました。
なのにコントロールがききませんでした。
なんとか本番は終えましたが…。
ショックでした。
本番中にそうなったことが…。
全くコントロールがきかないことが…。
まだプロとして自覚が足りないのか…と、自分を責めもしましたが…。
しかし、
専門家ではないのて、詳しくは解りませんが、
これは経験値でなんとかできることでも、
乗り越えられることでもないようです。
自制できないことで、自分を責めるような類いのことではないように思います…。
「目にしないこと」それしかないようです。
報道する側としては、
今後につなげるため、
ある程度の「検証」は必要なのだと思います。
映像に関しても、
少なくとも、ローカルの放送では、
必要最小限にすべく、皆さん努力もしています。
毎日、胸を痛めながら取材している当人たちばかりですから…。
記者やディレクターたちは、
「復興」につなげるために、必死で取材し、報道しているのも事実なのです。
が、
どうしてもその映像を使わざるを得ない場合があるのも現実。
ならば、こちらが自衛するしかありません。
この時期、また繰り返し映像が流れます。
テレビの仕事をしている私が言うのは、
たくさんの矛盾を抱えていますが…。
テレビは見ないこと。
音声も勿論避けて。
目にしない、耳にしない。
注意して、避けて、
少しでも自衛していこうと思っています。