この本の著者、レオブスカーリアは、イタリア系移民の家族の末子として生まれ、
公立学校教員となり、学習障害の子どもたちのクラスを担当した経験があります。
彼は、教育学の博士号を取得の後、母校の大学で教鞭を採りましたが、
教え子の自殺という事件に遭遇し、以後、いのちの教育、人を愛することなどに
関心を抱くようになり、多くの本を出版して世界中の言語に翻訳されています。
彼は、日常生活の中でのさまざまなストレスを克服するためには、
社会的な人と人との絆が最も大切であるといい、その絆の中核的なものこそ
「愛」であるといいます。愛こそ世界の共通語だというのが、
彼の生涯の信念でした。(1998年 享年74才にて没。)
この本のサブタイトルは、「もっと素敵な自分への出発」です。
どうしても、自分が好きになれない。
他人と比べると自分は劣っているように感じながら生きてきた、
そんな方も多いはず。
実際、私自身もそうでした。
学生時代から、容姿、アタマの良さ、運動能力、性格などを、
他の子供と比べられ、いったん社会人となれば同僚と比べられ、
いつまでたっても自信が持てませんでした。
でも、自分なりに今まで一生懸命に頑張ってきたと思っています。
この本の主人公は、動物園に行くつもりでバスに乗ったのですが、車窓の外に
「パラダイス行き9番バス」というバス停を見つけて、そこで降りて、
そのバスを待つことにしました。
しかし、いくら待てども一向にバスはやってきません。
そして、そこに聞き覚えのない声が耳に入ってきます。
その声は6つのテーマを語りかけてきました。
「自分を好きになる」
「愛のエネルギー」
「しあわせの素」
「新しい自分」
「通じ合うこと」
「変化すること」
それぞれのテーマの扉が開くように、生きる知恵となる言葉が次々と"こころの耳"に
届いてきたのでした。
”人間は笑うからしあわせになる。しあわせだから笑うのではない。”
”自分はなんてつまらない人間なんだろう、と感じたら、まずいろんなことを
おそれずに経験してみてはどうだろう。成長の芽が自分の中に確かにあることに
気づくはずだから。人生で出会う出来事は全てその時限りかもしれない。
でも、そこからなにを学ぶか、学ばないかはあなた次第。”
”ひと晩たったら別人になっていた、なんて奇跡は起こるはずがない。
ひと晩たったら世界が変わっていた、なんてこともありえない。
なにかを変えたければ、自分でやるしかない。
たいせつなのは、いま始めるということ。”
など、ページを開くたび、のびのびとしたイラストとともに、
心温まる言葉や勇気がわいてくる言葉が並んでいます。
忙しい毎日に流されていると、思わず忘れてしまいがちな、
貴重な人生のヒントが詰まった一冊です。
漢字にはフリガナがふってあるので、子供に読ませてあげてもよし、
自分で時々読み返しても、得るものが多い一冊だと思います。
大人になると、気づかずにいろんな無駄なものを背負い込んで
しまいますが、それに気づくことができれば、もっと自分らしい
楽しい人生を始められることに気づきたいものです。
主人公が長い間待っていたバス停に、何があわられたのか…。
その結末は、あなた自身の目で確かめてください。
レオ・バスカリアのパラダイスゆき9番バス/レオ バスカリア

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