島原市西八幡町の白水川で9日深夜、おぼれかけていた迷子の老犬が、住民らの手で救助された。
当時は真冬の寒さがぶり返していたが、救出、介抱されて無事。地元の人たちの尽力で、3日後、近くに住む飼い主の林田俊一郎さん(75)の元に戻った。
林田さんは「熱心に助けていただき、本当にありがたい」と、愛犬との再会を喜んでいる。
ウラン(雑種、雌)で、約19歳。雲仙・普賢岳噴火で火砕流が頻発していた1991年6月頃、林田さんの娘の友人が、迷子となっていた子犬のウランを保護したことが縁で飼い始めた。9日夕、突然いなくなり、林田さんが探し回っていた。
同日午後11時半頃、近くの川口高生さん(59)の飼い犬が、おぼれかけて鳴いているウランを見つけた。
間もなく、同市有馬船津町の中野綾さん(17)が通りかかり、川口さんらから話を聞くと、すぐに川に向かった。
川は普段は水量が少ないが、朝までの雨で増水。気温は翌朝に雪が降るほど下がり、現場は真っ暗だった。
中野さんは川に入り、川口さんが照らす懐中電灯の光りを頼りに、ずぶぬれになりながら、寒さで硬直して動けなくなったウランを抱え上げて救助した。
中野さんは「足場も悪く何度も倒れそうになったが、とにかく、助けようと一生懸命だった」と振り返る。中野さんは近くの居酒屋に入り、エアコンで暖を取りながらウランを抱きしめて温め続けた。
その後、ウランは保健所に預けられ、居酒屋の店主、深堀進さん(45)らが飼い主捜しに奔走。
地元のFM放送で情報が伝えられ、12日に放送を聞いた林田さんの家族が引き取った。
中野さんは「飼い主が見つかってうれしい。長生きしてほしい」と笑顔。川口さん、深堀さんは「冷たく、ドブ臭い川に入るのは男性でもちゅうちょするのに」と感心していた。
ウランは救出直後は衰弱していたが、徐々に回復している。林田さんは「成仏を祈り、線香を供えていたほどだった。生きて帰ってきてよかった」と話している。
(2010年3月22日 読売新聞)
中野さん偉い!!
なかなか出来ることではないですよね
ウランちゃんも飼い主さんの所に戻れて良かったですね(^∇^)
