小さい頃は
お医者さんか
戊辰戦争の研究家になりたいと思っていました。
医療への興味は母方の影響。
そして歴史への興味は父方、特に祖父の影響でした。
普段はニコリともせず無口な祖父でしたが、
歴史にはとても詳しく
「歴史を知ることは大切。
知らなければいけない。
歴史を知るということは、自分がどこから来て、これからどこへ行くのかを知ることだから」
と言って
何でも教えてくれました。
歴史とは
何も世界史や日本史だけではなく
自分自身の歴史も
きっと知る必要があると思います。
自分はどこから来たのか。
今、どこにいるのか。
そして、
これからどこへ向かうのか。
歴史を遡り
思い出を辿るうちに
かなしい記憶が蘇ることも
あるかもしれません。
過ぎ去ったと思っていた出来事が
未だ自分の中で終わっていないことに気がついて
愕然とすることもあるかもしれません。
それでも凛として対峙しようとする人の姿は
人間として
とても崇高だと思います。
私は結局
医療でも歴史でもなく
法律の道を歩もうとしているわけですが
いつだったか、
おじいちゃんが急に
「お前は物書きになるな」
と言ったことがありました。
その時は
「どうして私が小説家?」
と不思議に思いましたが
ねぇ、おじいちゃん。
『物書き』って
代わりに書類を作ったりするお仕事のこと?
うふふ(^-^)
母方の祖父は
『悪の化身』としか
言いようのない人なので
私の祖父は彼だけ。
おばあちゃんに頼まれて
近くのスーパーまで雪の中を一緒に歩いた時
おじいちゃんの手袋には
小さな穴が開いていたっけ。
あの時
手をつなげばよかった。
次の冬には
いなくなるってわかっていたら。
だって
いつでもつなげると
思っていたから。