朝からかわいいゆづ

ねこのいる幸せ



わたし、ねこがずっと好きで

子どもの頃は

おばあちゃんのうちに居た

たくさんのねこと遊んだ



実家は団地で

ねこを飼うことができなかったけど

地域猫を

複数のお家で可愛がっていて

時々うちにも来てくれた

受験生のときは

よく夜中にそばで寝ていてくれて

すごく心強かった



結婚して初めて

ぽんちゃんがうちに来た

でも悲しいことに

長男を妊娠中体質が変わったのか

酷い猫アレルギーが出てしまい

やむ無く実家で飼ってもらった




その頃には

実家の団地も古くなり高齢化が進み

犬やら猫やらが暗黙の了解で

お家にいる家庭が増えていたので




父も母も動物が好きで

両親の愛をいっぱい受けて

ぽんちゃんはそれは幸せに暮らし

愛されて

亡くなった




出産後しばらくすると体質が戻ったのか

私は猫アレルギーは出なくなった

でも代わりに

次男は酷い猫アレルギーだった

ねこが大好きだけど

撫でると目が腫れ喘息を起こした

ねこを飼う夢は途絶えたと思っていた




次男は小学5年生になった

ぽんちゃんが亡くなって

一年が過ぎた頃

奇跡が起こる

一年に一度のアレルギー検査で

次男のアレルギーの値が

ずいぶんと下がっていたのだ

もちろん猫の値も

他にも花粉などの値も下がり

アレルギー科の先生も驚いていた




普通はこんなことないんだけどね



専門医の先生も驚く

ぽんちゃんが起こしてくれた奇跡

そしてその年の夏

ゆづがうちの玄関で保護された






最初は飼えないと諦めていたねこ

体調を心配しビクビクしながらも

次男とゆづは仲良くなっていった



今は子どもたちは家から出てしまった

遠く離れた大学のある町から

息子たちはゆづを想う



私は今、ゆづがそばに居てくれて

本当に幸せだと思う

でも

ゆづはきっと

ぽんちゃんから使命を受けて

我が家に来てくれたんだと思う

ちゃんと次男のアレルギーを治して

ゆづとの生活基盤を作ってくれたのも

ぽんちゃんだと思う



ぽんちゃん

ありがとうね






まだ小さかった次男とぽんちゃん

撫でたくてマスクしてる



優しいねこだったぽんちゃん

かわいいぽんちゃん



ねこのいる人生

素晴らしい人生

ぽんちゃん、ゆづ

ありがとう