関東学院と学区内進学校とに別れてしまった真弓と私であったが暗黒の高校生生活打開のために真弓に手紙で告白する決心。ラブレターを書いて投函した。その時の良心の呵責と言うか投函後の後悔は相当なものでした、何しろものすごく純粋で清廉潔白な身の上で好きだとの告白は、今までの生き方そのものを全て否定する様な気がしたものです。

当時は、男子が女子に対し告白し交際を求めるなど飛んでもない社会悪とされ、はしたなく汚らわしいとされて居ました。高校生の喫茶店出入りやアルバイト禁止も普通です。その後悔の念で悩む間もなく真弓は即答でOKの返事をくれました。誰よりも仲の良いお友達に成りましょうとのことでしたが、彼女は人一倍ませていましたから暗示したのでしょう。

手紙の次は電話でしたが、お母さんにも伝わって居て暖かく取り次いで映画に誘うとすぐにいいわです。太平洋の孤独と言う三船敏郎とリー・マービンだけが出て来る映画で特にどうと言うことは有りませんでした。途中のトピックスで、何とスウェーデンの性教育の詳しい映像と解説があり二人の交際の前哨戦を暗示して居ました。

嫌でも意識せざるを得ない状況に追い込まれた感じです。それから映画でも当時流行っていたボウリングもしました。喫茶店や公園でたわいも無い話をするだけでもとても楽しかったです。私は第二海堡への釣りも誘いましたが駄目で、彼女は、海水浴に誘って暮れましたがこちらが断りました。

でも、こんな仲良しの二人がおかしくなり始めたのは、彼女宅に何処かの女生徒から脅迫紛いの電話が掛かる様に成り急に疎遠になり始めました。考えてみれば、最初のデートの待ち合わせは、金沢文庫駅の改札口近くでした。約束の時刻が近付くと心臓が爆発するのでは思えるほどドキドキしました。あの時の思いは一生に一回限りでしょう。デートの待ち合わせ感は、最高ですね。もう一度あのような気持ちに成れたら良いですね。

するとバスで来たらしく、可愛い声で待ったと聞こえました。視力を失うのではないかと思うほど輝いていました。その後どうなろうと素晴らしい人生体験でした。多くの若い人に同じ感激体験をして欲しいと願って居ます。あの時のあの思いは永遠の宝です。その意味、彼女に対して悪気は全く有りません。青春を与えて暮れたのですが、相手が居なければ成立しませんし、一生で一人です。

チェックのプリーツスカートに赤いコート。クラスメイトの女子とY校に言った知人に見られてしまいました。しかも、◎◎、どこへ行くのと笑いなら声を掛けてきました。何と言うドラマでしょう。もう噂は1日で区内全部に拡散されたこと間違い無しです。

真弓が返事に歌詞を書いてきたヴィッキーの恋は水色

https://youtu.be/SvLnenLo-40