とても貴重な桜で首都圏で見られるのは、横浜の金沢区に在る此処龍華寺(リュウゲジ)だけだと思われます。京都の仁和寺と同じ真言宗の御室派で有ることが関係して居るからでしょう。龍華寺は、古刹でもあり北条雅子ゆかりの名刹でもあります。
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開国から旧制の戦前までは、寺子屋からの尋常小学校でも有り、今でいうなら金沢小学校です。毎年染井吉野が開花した頃、その直後からこちらのオムロザクラが開花し始めます。横浜公園のチューリップを撮りに行く頃が丁度良い感じです。
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御室桜は、樹高があまり高く成らず大人の2倍程度でしょう。それは大本の仁和寺の土壌が粘土質が在り、下に根を張れないことが原因だと言われて居ます。此方は下は砂地で水はけがとても良いので根も下に伸ばせ木も大きく育つことが出来るのでしょう。
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満開時には本堂が霞んでしまうほど見事な花に圧倒されてしまいます。それが、普通桜は離居る樹を見ると、染井吉野ならピンク。大島桜なら黄緑。山桜ならこげ茶。とバリエーションを楽しめます。この桜は白で珍しいです。今度全貌を捉えたいです。
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一重では無く、八重でもないその途中の半八重咲きと言う御車返し似た花ですが、気品のある純白でとても美しい花を咲かせます。この花を見慣れてしまいますと染井吉野がとてもショボイ感じに見えてします。金沢区は横浜の南端で中心部から遠いです。それだけに鎌倉文化が色濃く残ります。
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開港ムードとは違いますが、更に古いお上を恐れない型破りの気風が在り異文化を感じることが出来るかも知れません。今頃は、ボタンの見頃に成ります。洲崎町に在りますこちらの龍華寺や野島公園の伊藤博文金沢別邸では、ボタン園が解放されます。地アナゴや地アサリが美味しいかも知れません。