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殆んど見たことの無いカメラだと思います。
一眼レフタイプですが、レンズ交換が自由に出来ないカメラです。
通常は、フォーカルプレーンとかコパルスクエアと呼ばれるシャッターです。
巻き上げレバーで巻き上げた状態で、2つのシャッター幕が同時にセットされます。
1つの幕が先に走り、それを追う様に後の幕が走ります。
先幕→スリット(隙間)→後幕、スリット部分が通過する時に光が当たります。
フォーカルプレーンとは、その幕の走り方が横なのです。
カメラのボディが高くならず反動も少ないです。
但し、機械の精度が悪いとフィルムに光ムラが出来る事があります。
フラッシュ撮影で、スリットを狭くして使うことは出来ません。
完全に隙間が開かないと写らない部分が出来てしまいます。
そのときのシャッター速度をシンクロ速度(同調速度)と呼びます。

それに対し、縦に走るのがコパルスケアです。
横だと36ミリですが、縦なら24ミリでシャッター幕を動かせます。
仕組み上、縦に大きくなり易くシャッターショックも多少大きく感じます。
但し、フラッシュ撮影では有利なのでこのタイプが主流になっています。
どちらも、シャッター幕が走るため花火を近くで撮るとムラが出来ます。
フィルムの端から光が当りはじめ順々にスライドさせながら光を当てて行くのです。

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このアイレスは、一眼式になっていますがミラーもサブシャッターを兼ねています。
本当のシャッターは、レンズに組み込まれていて500分の1秒が最速です。
ファインダーを見てピンと合わせをしますが、シャッターを切るときに
一端レンズのシャッターが閉じ所定の絞りになります。
その絞りのタイミングに合わせてから、カシャーンと切れます。
勿論、それよりも先にミラーが跳ね上がるのです。
通称Wアクションと言われ、仕組みが複雑なのです。
また、その仕組みゆえレンズの交換は出来ません。
交換出来ても制約が多いために多種多彩とは行きません。

アイレスは、ヤルー光学→アイレス写真製作所→1960年倒産
服部時計店管理下へ、元社長の金谷氏は大韓光学を再建。
1959年11月発売、ケース付き1万8千円
Qコーラル5cm F2.8 3群4枚(これはHコーラル5cm F2.0)
言わば、韓流ドラマならぬ韓流カメラです。
有名なあの俳優さん、愛国心があるならライカでなくこのカメラを使って!