なっちゃんの写真館のモデルと言えば立木義弘さんである。
その立木さんの宣伝していたのがフジカのカメラである。
奇を衒うその作風には賛同しないが、プロらしい真似できない個性である。
フジカで特に目を引いたのはSTシリーズだった。
今では当たり前に成った発光ダイオード表示の草分機種です。
正直、完品が少なかったので諦めざるを得なかった。

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35ミリ判では、マイナーなフジカだがフジカラーとの相性が良い。
フジカラー全般、フラッシュのGN(光量)にシビアな出方をする。
ネガカラー撮影は殆んどの場合、人物中心であったのでコニカカラー。
女性ポートレートは、赤ちゃん用の「ママ撮って」ISO100。
結婚式でお願いされる場合は、フジカラー400と併用しました。
広角28ミリか広角系ズーム24~50ミリにISO100。
長焦点85ミリか100ミリには、ISO200か400を軸にしました。

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それはさて置き、このカメラの購入理由はねじ込み式のプラクチカマウント。
ペンタックスと共用できると思ったが、共通なのはマウントだけ。
開放測光のこのタイプは上手くない。やはり専用マウントと言えそうだ。
でも、捨て値的な価格で屋内スナップには魅力十分でした。
一度、素人さんに自由に使わせてあげた。
室内イベントだったので、フラッシュ付きでピン合わせだけでOK。
撮れた写真を観た彼は、直ぐに一眼レフが欲しいと言って来た。
当時、AFのはしりだったのでミノルタの廉価版と専用のフラッシュを勧めた。

その後、社員旅行があり熱心に撮影する彼の姿があった。
フジカの写真が鮮烈に見え、以前から写真をしたいと思っていたのだろう。
確かにフジノンレンズの発色は説得に十分なものだった。
何も知らない私もニコマートを自由に使わせてもらい、その作品に感激した。
カメラは、高額出費なので準備万端からの出発を心掛けるのが普通ですね。
でも、行き成り結果から切っ掛けを掴むことも面白いですね。
カメラには大きな夢を与える力が有ったのかも知れません。