地元で、バザーがあり足を運ぶと意外な出物が見つかった。
漆器とか未使用のネクタイとか結構良いものがあるため盛況だった。
幾らかでも役に立てばと思ったのだが、古いリールを見つけた。
故障していないし、まだ使えない事も無さそうだった。
どちらも100円で良いから、どうぞと言うのである。

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一つは、小型の「ミゼットⅡ」オリムピック釣具の小型両軸リール。
これに関しては、国産創成期のものでありコメントできるような物ではない。
安い価格で、庶民にも供給されるようになったと賞賛したい。
もう一つは、ダイワ精工の「パンチ」と言うスピニングリールだ。
ハンドルを回すと1:3.3位の回転比でいかにも昔のものを思わせる。

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元々、スピニングリールはフランスのミッチェル製がルーツで数が少ない。
国産も出回るようになり、投げ釣りでの主流となっていた。
初めて間もない頃、利き手の右で巻き何の抵抗も疑問も持たなかった。
ある時、利き腕で竿を持ち逆の手で巻き取ることを知った。
チョイ投げでは余り神経質に考えず、遠投する場合の話である。

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現在ダイワに吸収されたロディと言うメーカーがあり、左右共用が出された。
右で巻いていたものを左に矯正するには抵抗があったので好都合だった。
その後、続々と共用リールが出て今日に至っている。
記念すべき「スプリンター」は友人に、換わりにダイヤモンド1300Vを入手。
ダイヤモンドは良いリールだったが、今は無くなってしまった。

パンチは、ダイワ精工がまだ弱小だった頃の懐かしいものだ。
ハンドル部分、傷に強いアウトスプールと初代「ミリオン」を思わせる作り。
大そうな物では無いが、何故かこの時代の製品には夢と希望・楽しさを感じる。
仲の良い友人達とチョイ投げで、ワイワイ騒ぐ少年時代を思い出せるのだ。
気軽に出かけ、簡単に獲物に出合える良き時代を過ごしたのだろう。