最後の外食は蕎麦だった。

病院帰りの亡くなる4週間前だったね。



大きな病院は待ち時間がとても長い。


こんなにツラそうなのに…。
イライラしてるアナタもキツそう。
病状も悪い。とにかく。。。。
何とも言えない時だった。


話す言葉もこれ以上

イライラさせないように選んでた。



私が何気に
蕎麦でも食べたいね。
買って帰ろうか?

アナタは無反応だった。








微かな希望を持ってたのに。。。

主治医からは今さら移植は無理。

そんな感じのことを言われて。

何も考えられなくて。。。

絶望感でいっぱいだった。



浮腫がひどくて一刻も早く帰って

横になりたいはずなのに。




車に乗ると

いつもの蕎麦屋に行こう!と言う。





私は蕎麦屋で涙がポロポロ出た。

そんなポロポロ泣くなよ。
オレが泣かしてるみたいやんね。

私はとにかく悔しかった。

悲しかった。無力感でいっぱいだった。

あの時食べた蕎麦は
二人共食が細くなったせいで…
なんか今日の蕎麦は硬いねって。

よく2人共完食したものだ。




まだ後悔は尽きないけれど。

あの時いつもの蕎麦屋に行こう!

と言ってくれた。


アナタの優しさが愛しさていっぱい❤︎

ありがとうでいっぱい❤︎


泣きながら食べた蕎麦は

忘れられない最後の2人での外食。






アナタの痛みや苦しみを

少しでも取り除いてあげたかった。



アナタを思うと自分の気持ちは

全部言えなかったけれど。

アナタも弱いところはあまり

見せなかったけれど。


今思うと。。。

悔しさも、不安も、

本当は同じだったのかも知れない。




とても切ない時だったけれど。。。





移植できる、できないよりも。

何よりもその気持ちが嬉しかったよ。

その言葉が忘れられない。


2人の愛で溢れていた。

とても貴い時間だった






ありがとう❤︎

今日も最高に好き❤︎