りょうちゃんが退院してから、うちの中はバタバタだった。

 

 

皆が2歳差。まだまだ甘えたい盛りで、手に負えない。

 

 

嬉しい悲鳴である。

 

 

 

りょうちゃんが帰ってくるのを心待ちにし、がんばってきたえい君とあんちゃん。

 

 

ものすごく可愛がってくれている。

 

 

見ていてほほえましい。

 

 

 

なのに、

 

 

 

 

 

 

なのに、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

心の中に悪魔がいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

りょうちゃんがぐずる。その時抱き上げてあやす。

 

 

それでもりょうちゃんは泣く。

 

 

当たり前のこと。ママがよかったり、泣いている本人も分からないで泣いていたりもするのだから。

 

 

 

分かっている。

 

 

 

分かっているのに、

 

 

 

ものすごく腹が立つ。

 

 

「おまえ~!!」という感情すら湧いてくる。

 

 

 

 

妻にすら「りょうちゃんにはスパルタだね。上の二人にはそんなになかったのに」と言われる。

 

 

 

もちろんこのどす黒い感情は言ったことは無い。

 

 

でも仕草や言葉の節々に表れているんだろうな。

 

 

 

 

 

最低だ、俺。

 

 

 

 

人として親として。

 

 

 

 

 

 

大手術を頑張ってきたりょうちゃんに優しい感情を持てない、腹さえ立つ。

 

 

 

 

 

 

 

一人になるとそんな自分が情けなくて涙が出る。

 

 

 

うつなのか。

 

 

 

毎日毎日、今日こそは!!と思う日々。

 

 

 

 

 

どうなってしまうんだろう。