こども病院でベテラン風の先生が丁寧にエコーをしてくれる。

 

時間にして30分程度。もっと長かったかもしれないが、時折妻の具合を確認しながら進めてくれた。

 

 

診察を終了し、妻と一緒に説明を受けた。

 

 

NTは8mm

 

 

なにかグラフを見せられる。そこには7mmぐらいまでしかない。その7mmですら正常の確率はほとんどなく、奇形や異常がみられる可能性が非常に高い状態、また染色体異常も可能性がかなり高いと。そして染色体異常も21トミソリーではなく13か18の可能性が高いと。

 

 

すごく優しく説明してくれた。

 

 

私が不審に思っていた週数の違いも肯定してくれた。

 

 

先生は

「ここはこども病院ですので、堕胎は出来ません。でもご家族の事情やクリニックの都合でどうしてもというときはご相談ください」

 

と言ってくれた。

 

 

 

 

逆にそれが今、とんでもない状況にあるということを実感させる言葉だった。

 

 

 

堕ろしても構わないってこと?

 

沢山のダウン症の治療をしていたり重度の治療をしている病院が「仕方ないよ」と言っている?!

 

 

頭の中がぐるぐる回り始めていたが、とにかく冷静に聞こうと心に言い聞かせていた。

 

 

先生は

「来週まで様子を見ましょう。もしかしたらむくみが減っているかもしれません。ただむくみは身体の成長とともに少なくなるものなのでそれが消えたからと言って病気がなくなることはありません。それともしかしたらこれだけのむくみなので、全身に回って胎児浮腫になる可能性や最悪心臓が止まっていることも考えられます。可能性は低いですが出血したらすぐに病院へ来てください」と言っていた。