易経一日一言は 4月28~5月2日の5日分です。
※易経一日一言を一年間通して読まれれば、
易経に書かれているおおよその内容を把握出来ます。

☆本当は一日一言は毎日投稿した方が良いのですが、
原稿や資料作りに追われていて、数日分を纏めてUPします。

~帝王学の書~4月28日の『易経一日一言』(致知出版社)

 ☆人物を見極める☆
 
丈夫(じょうぶ)に係(かか)れば、少子(しょうし)を失う。
                  (沢雷随)
 
信頼のおける人に随(したが)うならば、
小人との不正な関係は断ち切れる。
不正な関わりを捨てさえすれば、自分の身を保つことができる。
 
悪い仲間や人物と関わっていては、当然、
その行く末に自分の成長はない。
随うべき人物を見極めることが大切だ。
 
 
 
 
~帝王学の書~4月29日の『易経一日一言』(致知出版社)

 ☆井戸の徳☆
 
井(せい)は、邑(ゆう)を改めて井(せい)を改めず。
喪うなく得るなし。     (水風井)
 
水風井(すいふうせい)は
水で広く万人を潤し、養う時を表す卦(か)。
 
国や人は時とともに移り変わっても、
井戸は動かせるものではない。
また、井戸水は汲み上げても汲み上げなくても、
常に一定の水位を保っている。
 
これは、万人を養うためには
井戸のような性質が必要であることを教えている。
リーダーは損得を考えず、泰然自若として
尽きることのない徳を内に養うことだ。
 
 
 
 
~帝王学の書~4月30日の『易経一日一言』(致知出版社)

 ☆器量と度量☆

器量とは、高い地位に相応しい対処能力であり、
度量とは、自分に対する批判でも
聞くべきものは受け入れるという心の広さである。
 
陰陽に分けるとすれば、
器量は陽の力で、度量は陰の力になる。
 
現代では能力や実績主義になり、
会社組織のリーダーは器量型が多いといわれる。
 
もちろん器量は大切である。
しかし、リーダーの真価が問われるのは、
人の能力を活かし、人を育てる度量である。
リーダーは、度量という陰の力を育てることを忘れてはならない。
 
 
 
 
~帝王学の書~5月1日の『易経一日一言』(致知出版社)

 ☆積善の家には必ず余慶(よけい)あり。
  積不善の家には必ず余殃(よおう)あり。(文言伝)☆
 
この言葉は
「善を積む家には子々孫々の後まで喜びがあり、
不善を積む家には後世まで災禍がある」
という因果応報の意味で使われるが、
本来は、日々小さな善を積んでいけば必ず慶びに行き着き、
日々不善を積んでいれば必ず禍に行き着くという意味。
 
何事も積み重ねていくと層が厚くなる。
だからこそ、何を積んでいくのか、
層の薄いうちに細心の注意を払わなくてはならないという教えである。
 
 
 
 
~帝王学の書~5月2日の『易経一日一言』(致知出版社)

 ☆小さな善を積む☆
 
善も積まざればもって名を成すに足らず。
悪も積まざればもって身を滅ぼすに足らず。
             (繋辞下伝)

 
善行を少し積んだだけでは名誉は得られない。
小さな善を日々継続して積み重ねた結果が大きな善行となり、
名誉を得ることができる。
 
悪行が身を滅ぼすに至るのも同様で、
小さな悪が積もり積もって、挙げ句の果てに、大悪となるのである。
 
        ​『易経一日一言』(致知出版社)

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