賃貸マンションをつくるとき。 |  女性建築家のくらし

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  港区麻布十番で、建築設計事務所を主宰している一級建築士です。9歳の息子と一級建築士の夫と3人家族です。

賃貸マンション、、、集合住宅を設計するお仕事をさせて頂くことがあります。

ほとんどが個人のオーナーさま。

世間一般では、空室率なんていう言葉が先行している賃貸の設計ですが、
それって何かしら?と考えてみます。

建物は人が住まわないとダメになってしまいます。
末永く人々に愛され、住まわれるすまいが、集合住宅にも必要な価値観です。
賃貸はオーナーさまの利益も大切ですが、
そのためには、何よりもそのお部屋を借りられる方々の暮らしが大切だと思います。

的確なコストなどの条件の中で、
住まう方々の暮らしが心地よく快適で、ここに愛着を持っていただけること、
を意識しています。

どうせ、賃貸だもの、と割り切って住まわれるのではなく、
賃貸なのに、こんな風に暮らせるのね、と喜んで頂けるように、、、。

もちろん、それにはオーナーさまの理解が必要です。
ところが、はじめからそんな風に考えられているオーナー様からの
お仕事が多いので、とても有り難く思っています。
オーナーさまの経験から、私たちも勉強になることが沢山あります。

住まう方のことを想えば、長い目でみてオーナーさまのためにもなる、、、
金太郎あめのように、どこを切っても喜んで頂ける集合住宅をつくりたいと思います。