２０２０年３月１３日
この日は朝８時からウィラード先生のモーニングレクチャーがあるので遅れるなど考えられない・・・。会場に着くと、いつもなら超満員のはずがコロナの影響でガラガラ。ウィラード先生の講義でこのような光景を見たのは初めてだ。
で、ウィラード先生のところへ行って挨拶をすませた後、最前列のテーブルに。
今回のテーマは「筋膜」である。ひょっとして日本で開催するセミナーより先に聞けるのか・・・と思いワクワクしていた。私はどのように膜が連結しているのかを講義されるのかと思っていたが、全く違っていた。発生学と膜の層と神経管細胞を合わせて講義されたのである。
ワンダフル〜！本当にすごい。まさに超天才である！
ただし、日本の「筋膜」のセミナーがどのような形で講義されるのかは誰にもわからない。なぜなら、ウィラード先生はどんな切り口からでもセミナーを開催することができるからである。そしてプレゼン資料は講義へ向かう直前の飛行機の中で構成されるそうだが、いつもプレゼン資料を見ながら講義される姿を見たことがないのだ（つまりまったく無視しているのである）そして一度でも講義を受ければわかることだが、彼の知識量はバケモノだ。もっと喋りたいことがたくさんあるのに喋るスピードがついてこないということが誰の目にもわかる。
セミナー予算に糸目をつけないのであればウィラード先生と３月セミナーがコロナの影響で中止になったがマイク・クチェラD.O.とをコラボで開催するととんでもないセミナーになるのだが・・・。と考えたこともあるが実際には2人とも世界中から超引っ張りだこなのでコラボは非現実的かな。でも日本でのセミナーが超楽しみ〜。
ちなみにウィラード先生の後の講義のスピーカーはいつも断りを入れて講義を始める。つまり「ウィラード先生の後は非常にやりにくいです」と。
でもウィラード先生に「５月は大丈夫ですか？」とはこわくて聞けなかった。コロナのことで来日できなくなる可能性があるからだ。当然ウィラード先生も気にされているだろう。そんなところに私の方から聞きに行くことは「実はどうしようか考えているところだ」という言葉を引き出しに行くようなものであるからだ。そんな言葉は聞きたくないのであえて聞かなかった。
もしウィラード先生がコロナの状態を知った上でも来日していただけるのなら受講生が私1人でも開催するつもりである。マイク・クチェラも同じつもりであったが、マイクの家族の方が心配されているのでやむなく中止にした次第である。
モーニングレクチャーも終わりに近づいた時「下村先生、こんにちは！」という声が。横をみるとやっぱりこいつか〜笑。山本逸二君だった。
友人のD.O.からもう1人日本人が来てるぞ〜と教えてもらっていたが、他の団体のメンバーはこんな時期なので来ていないだろうとは思っていた。もし1人となれば考えられるのは山本君だが、ここ数年はAAOには来ていないと思っていたので、いつも来ていない彼がこんな時に来るかなぁと思っていたが、こんな状況でも平気でアメリカに来るアホウは私と山本君しかいないと思いながらまさかとは思っていたが、そのまさかだった。笑
顔を見たとたん「やっぱりいつじか」という言葉しか出てこない。以前は犬猿の仲だったがお互い年もとり、今では会えば話をするくらいの関係になっている。昔は一緒にアメリカにセミナーに来ていたが、途中からは犬猿の仲となり別々の道を歩むことになった。２人とも超個性が強いので当然のことではあるのだが。
さて、この日のランチはアメリカのD.O.の友人達とだ。（グレッグD.O. マコトD.O. タイセイD.O. ミッチェルD.O. ネハD.O.） のメンバーとだ。このランチはいつもながら非常に楽しかった。そして今後のことについても色々と話しあった。マコト君とタイセイ君にはJOPATOMIAの執筆依頼もしておいたので楽しみにしておいてほしい！
ディナーは、通訳のリサさんと家族の計４人で最上階にある5つ星レストランのペンローズに行った。いつもは予約が取れない人気のレストランなのだが、コロナの影響で簡単に予約できたのである。行ってみると、我々も含めて３組しかいない。せっかく来たので2つのコースのうち、高い方を注文し、楽しみに出て来るのを待っていた。そして２０時〜２３時までの時間をかけて６品の料理が出て来たのだが、一番うまかったのがデザートだった。
極めつけは、メインの肉料理で子牛のステーキが出て来た時「この子牛はミルクをたっぷりと飲ませて育てた子牛です」と説明があったのに対し、息子が「それって普通やん・・・」と鋭いツッコミを。
全員が「二度と行かんわ！」
おしまい。
※このブログの原稿を書いた時には、まだウィラード先生のセミナーは中止となっていなかったが、その後コロナの影響により該当セミナーは中止となっているが、スケジュールを再調整し改めて開催する予定だ。
今回の会場の5つ星ホテル
友人であるアメリカンD.O.達