以前、小学校で工作のワークショップをしたときのこと。


3年生か、4年生くらいの女の子が、じっと私の顔を見て言いました。


「男女 男男 女女 って知ってる?」


「えっ、なんて?」


「ううん、知らないならいーや。」


私は心当たりはあったのですが、
記憶があいまいだったのと、意図を確かめたくて聞き直したのでした。

あとで調べたら、プラトンの『饗宴』のなかにそのような記述があるそうで、

村上春樹の『海辺のカフカ』にその引用があり、
私はそれを読んでいたのでうっすらイメージが浮かんだようです。


女の子はその後まったくその話はしませんでした。