花火の話で思い出した話。


まだ学生だった私たち姉妹、庭で花火をしてました。

父も出てきて、一緒に楽しみました。


花火が終わった後、

「今年の夏も終わったなぁ」

そう言って、なごり惜しそうに空を見上げた父。



でも夏は、来年も、再来年もあるよ。ずっとあるよ?

これから涼しくなっていいね。


夏を惜しむ父の様子に、言葉に出来なかった気持ち。



その冬、父が亡くなって初めて、その言葉の重みを知りました。