ついにやってしまった。

これだけは!これだけは!やっちゃいかんって思ってたのに。

我慢が出来なかった・・・。


腹巻したままの外出。


局で¥300弱で買って以来、

あたしはこいつに夢中。

¥1200のやつが安売りしてたの。


ババシャツ着て、

腹巻して、

そして、ブーツの下は5本指ソックス。


それでいいのか、25歳女子。


**********************************


先日の下着ドロボーの話。


その日、私は家にいて、

じーっとしてた。

お昼寝したり、とか。

ベランダのすぐそばにベッドを置いているんだけど

カーテンをして、くーくーと。


木曜の日記にも書いたけど、

夕方くらいになって、

40代くらいの女性とおまわりさんがベランダのところをうろうろしてるから、

思い切って、何をしてるのか、聞いた。

そして、

変質者の事を、知った。

奴が入ろうとしていたところのすぐそばで、

私は無防備にも眠っていたのだ・・・。


その時におまわりさんに名前と電話番号を聞かれて教えたんだけど、

その2時間後くらいに警察から電話が来て、

「下着とか、なくなったことはないですか?」と聞かれた。

「分かりません」と答えた。


だって、本当に分からないんだもん。

一回怖い目みてから、下着は家の中に干してるけど、

それ以前の事なんて覚えてないし、

なにしろ、自分の下着の数なんて覚えていないんだもん。


そしたら、その電話の人が

「今から伺っていいですか?」と言うので

「はい、どうぞ。」と答えた。

犯人が捕まったらしい。


一時間くらいして、

刑事さんが来た。


ビニール袋にいっぱい下着が入っている。


ちらりと見えたそれは・・・


「あ・・・!!」と思わず

刑事さんがびっくりするような声がでた。


去年の夏頃になくしたと思っていたキャミソールだった・・・。


全部を見せてもらったら、

見覚えのあるスリップも、出てきた・・・。


「このストッキングも、お宅のだって(犯人が)言ってるんですけど。」

「・・・わかりません。」


ストッキングの数なんて、覚えてないもん。


その後色々質問をして、

刑事さんは帰っていった。


・・・と思ったら、

また来た!


「今から警察に来てもらえませんか?」

「えー・・・」

「送り迎えはします。被害届けを出して欲しいんです。」

「変な格好してるので、行けません。」

「お待ちします。」


という事で、警察署へ。


机の上に盗難品を並べ、

一個一個質問をされる。


これが、もし、パンツやブラジャーだと思ったら・・・

ぞっとする。


見ず知らずの人と自分を下着を挟み、向き合うのだ。


刑事さんが犯人に確認をしたら、

ストッキングも私の物らしい。

ふ~ん・・・。


自分しか知らない秘密を

他人が知っているような恐怖。


その日は盗難届けだけ出し、

刑事さんが車で家まで送ってくれた。



この後、また私は警察に呼ばれる予定。

犯人に時間もいっぱい盗まれていく。

それから、安心な生活も。

穏やかな生活を目指して私は生きているのに、

今の私は人を見ては疑い、

家にいても心が休まらない。

人にこの事を話しても、真髄を伝えることなんて出来ない。


さっき、出かける時にちらりと犯人の部屋を見たら、

電気がついていた。

ドアノブにあった荷物も、なかった。

いくつか壁を挟んだ向こうっ側に、もしかしたら、いるのかも知れない。