恐るべき感染力 ~エボラ出血熱、看護師にも次々感染 | 好奇心の扉

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災害は偶然の産物ではありません。何らかの連鎖的な出来事の結果です。
大惨事の陰に隠された知られざる真実に迫ります。
そこには次の大災害を回避するための重要な証拠が必ず残されています。

スペインで10月6日、西アフリカでエボラ出血熱にかかり、自国で治療を受けるためスペインに帰国、その後死亡した高齢の宣教師2人の治療に当たっていた女性看護師が、エボラウイルスに感染したとスペイン政府が発表。
看護師の夫ら3人も感染が判明した。女性看護師は体調が悪化している。


そして今度は10月12日、アメリカ・テキサス州の病院で、エボラ出血熱の患者の治療に当たった医療従事者が、エボラウイルスに感染していることが確認された。
米疾病対策センター(CDC)によると、医療従事者が院内感染によってエボラウイルスに感染したのは、エボラ出血熱を発症したリベリア人男性の治療に当たっていた女性看護師。このリベリア人男性は死亡している。

エボラ感染者増加
エボラ感染者増加2




感染は食い止める、と豪語していたアメリカでさえ、肝心の医療従事者(看護師)が難なくエボラウイルスに感染してしまう程、警戒傾注していたにも関わらず、自国に治療のため運ばれた患者から容赦なく拡散するエボラ出血熱・・・。


このエボラウイルスの異常増殖について米疾病対策センターのトム・フリーデン所長は、「公衆衛生分野で30年働いてきたが、これに匹敵するものはエイズだけだ」と指摘した。



10月4日・・・

フランスのトゥーレーヌ保健相は、エボラ出血熱に感染し、日本の製薬会社が開発したインフルエンザ治療薬などを服用していたフランス人女性看護師が治癒し、病院を退院したと発表した。

服用していた日本の薬は、富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業(東京)が開発した「ファビピラビル(商品名アビガン)」。

ファビピラビル臨床投与始まる
臨床試験投与に必要な2万人分の在庫があるのは「ファビピラビル」のみ。


女性看護師は「国境なき医師団(MSF)」のボランティアとして活動していたリベリアで感染が発覚。9月19日にパリ郊外の病院に搬送された。
フランス国立保健医療研究所の担当者は「大量生産ができる態勢で副作用への懸念が少ないこと」などをアビガンの利点に挙げている。

フランス保健省は米国、カナダの製薬会社が開発したものも含む計3種類の薬の投与を「実験的治療」として認めており、「アビガン錠」の本格投与に踏み切っていた。


10月9日・・・

フランスへ移送されたフランス人の女性看護師に初投与された後、「ファビピラビル(商品名アビガン)」の投与が広がっている。
フランスに続き、ドイツ、スペイン、ノルウェーにおいても「ファビピラビル」の投与が開始された。投与を受けているのはいずれも医療従事者。


「ファビピラビル」が投与されているのは、シエラレオネ共和国で活動中に感染が分かり、ドイツへ搬送されたウガンダ人の男性医師。
スペインでエボラ出血熱患者の治療に当たっていたスペイン人の女性看護師。
シエラレオネ共和国で医療活動中に感染し、ノルウェーに搬送されたノルウェー人の女性医師の3人。
このうちウガンダ人の男性医師には、当初「ファビピラビル」が単独投与された。スペイン人の女性看護師、ノルウェー人の女性医師への投薬の内容は不明。


「ファビピラビル」に関しては、フランス政府とギニア政府が、ギニアにおいてエボラ出血熱に対する「ファビピラビル」の臨床試験を実施することを検討中で、臨床投与試験は2014年11月にもスタートする方針だと言う。


感染者を早期に発見隔離し、早期に治療を開始する事と同時に、新たな感染者の増加を防ぐ手だてを、国際社会が一丸となって一刻も早く組織化し、統制された指揮命令系統を構築する事に掛かっている。

それが出来るのは、パンデミック訓練を受けた軍隊しかないのが実情だ。

しかしアフリカを植民地として統治して来たヨーロッパに対し、果たして西アフリカの人々が信頼を寄せているのだろうか。

WHOは声明を出すだけでなく、何故国連軍の派遣を要請しないのか?

そこには根強い反欧州感情が渦巻いているからかもしれない。





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