香水コレクションから、久しぶりのセルジュ・ルタンス。

ラルリジューズ
ジャスミン、シベット、ムスク、インセンス


公式サイトより。
[修道女]
無垢な魂を尊び、それを守りたいと願う心は 冒涜への耐えがたい渇望に引き裂かれる。 雪のようなジャスミンの純白と、厳格な信仰心の漆黒よ。 善なるものの束縛から我らを解き放て。

むせかえるジャスミン、立役者はシベット。
ジャコウネコの分泌物で、それ自体はめちゃくちゃ悪臭。
シベットの瓶を開けた瞬間、部屋中に耐え難い糞尿臭が広がるくらいだとかガーン
でも極小量のシベットはフローラルを際立たせる効果があり、特にジャスミンと相性が良いそうです。

ラルリジューズは、私の体温が高いせいか、トップから一気にジャスミンが咲き乱れ、そのあまりに肉感的で生々しい感じに戸惑うほどですが、あっという間に枯れて、肌に残るのは穏やかでほのかなインセンス…。
ただ、ジャスミンの匂い立つ様が妙にエロティックなのはどういうことなんでしょうか。

公式サイトの煽り文句はおどろおどろしいですが、香りはちゃんとフローラルです。
物陰からとんでもない香りは出てきません。
セルジュ・ルタンスには、ダンドゥレ[乳歯]っていう香りがあります。
公式サイトの煽り文句。

腕時計は、長針と短針で時間の流れを表す。数週間、もてあそばれたぐらぐらの乳歯は抜け落ち、舌に残るのはわずかな幼少期への倦怠感。 今、若い狼はミルクよりも血を求める。ずっと愛した無垢なる私の一部、決して忘れない。

ダンドゥレ、本当に血液の香りを感じたという人もいます。
流石、他とは一線を画した世界観のセルジュ・ルタンス。
誰も血液の香りの香水など思いつかないでしょう(というか、そんな香りは纏いたくない…)し、そもそも香水に乳歯と名付けるセンスが他の追随を許さないというか…誰も追わないかも🤣
その点、ラルリジューズはオリエンタルフローラルで割と普通。

でも、創業者のセルジュ・ルタンスのコメントが。

「雪の結晶のように空中に浮かぶ無垢なフローラルのノートと相反する動物的なジャコウネコ(シベット)。雪は白く清らかですが、踏みにじり汚したくなる。修道女は私自身です」

背徳的なストーリーを秘めた香りだから、修道女には似つかわしくないほど匂い立つのでしょうか😅

私と大崎さん、今はとても安定していて、こんな日が続けばいいと思うのは本当の気持ち。
でも私の傍で何も悩みなんかないみたいに安心しきっている大崎さんに苛立ちを感じるのも、本当の気持ち。

もう指先が触れる程度じゃ足りない。
大崎さんを独り占めしたい。

私が大崎さんを汚して、同じくらい大崎さんに汚されたいと思う。
今の穏やかな関係を壊すことになっても。