人間の観察 | 西本朱希オフィシャルブログ「朱鬼」Powered by Ameba

人間の観察

母のところに、

食材などを届けに寄ったら、


私の母校の「人類学」の教授から、

B5サイズの手紙が届いていたんです。。



前置きとしての説明をさせていただきますと・・・



私は大学のとき、

研究室は「解剖学」を専攻してたんです。


解剖学の授業を担当してた教授は、

ホントに・・・いわゆる「学者」さん・・でね

(大学の教授って、先生というよりもそういうところあるじゃない・・)


教えるんじゃなくて、ぼそぼそぼそぼそ

小声で何かを語っている様な授業なんですよ。。


見た目もね・・細~くて頭剥げてて宇宙人みたいな感じで

叫び←こんな感じ~ラブラブ


そんな感じだから、多くの学生が


机に顔つけて寝ていたり・・・他のテスト勉強していたり・・・

なんて状態だったんだけれど



ふと、その教授の話に耳を済ませてみると

内容自体は、興味持てる面白い話だし


途中途中ギャグも入っていて

(誰も笑わないんだけれど・・・聞いてないから)


だもんで、

仲間と無駄話しながらも、私はその授業好きで、


「研究室を選べ」といわれて

すぐにその教授のところに付いたんだけれど



その解剖学研究室は「人類学」の研究室と合体していて


だから名称は

「人類・解剖学」

という研究室に入ったわけなんです。



私は「人類学」の授業自体は正式には専攻していないし

「人類学」の女性教授は、舞踊科の方を主に担当されていたので

(私は体育学科)


さほどの交流はなかったんだけれど、



「人類学」の授業に出てみると、

皆が「へぇ~」って引き付けられちゃう様な話しっぷりで

話の内容も面白くて・・・

(確か、「ヒトとサルの下腿三頭筋および足底筋における筋構築の比較研究」

っていう論文で、医学博士の学位を取られた・・・んじゃなかったかと思うんですが)


気持ちが高まってきちゃうと、オペラ歌手みたいに歌いだしちゃう様な

すごい教授でラジオ。



だから、

研究室でお会いするときに、軽く挨拶する程度だったのですが、


私としては、尊敬の念を持って接していた先生だったわけです。



卒業後、1度だけ、


研究室の学生の“卒業論文発表会”を

興味が持てる題名の論文がいくつかあったから、学校に聴きに行った事があって、


そのときに、

その人類学の教授と話す機会を持つことが出来たのだけれど、



私が夏休みに一人研究室に入り浸って、

骨の絵を描いたり、筋肉の解剖が詳しく書かれた本に見入っていたりした事や

・・・その時の髪型までも覚えていてくれて!!


そればかりか、

私の大学時代の生活環境やら

(バイトして授業料・生活費を稼いで、学校に通ってたんですが)

空手をやってたことまでご存知で、


何も言わないけれど、気にかけてくれた事をその時初めて知って・・・



その教授が去年、

研究室を退任されるということで、そのパーティーを開かれるという案内が届いたので


たぶん、知り合いなど一人も来ないだろうと思いつつ

一人、挨拶に行ってきたのです。

(案の定同期はいないし・・・体育学科の学生だった人自体も見当たらなかったのですが)



この教授は人類学の研究だけでなく、

筋組織やそれにともなる姿勢の研究などもされていた方なので


私のボディービル競技でのポージングやトレーニングなどにも

何らかの視点から興味を持ってもらえるかもと思って


「こんな場でこんなもん、受け取ってもらうのも申し訳ないのですが・・」

なんて言いつつ、DVD を渡してきたのです。



それから1年以上過ぎていたのですが、


「人間の観察」という4年生の授業で

そのDVDを学生に見せて、感想文を書いてもらいましたよぉ~

との、


手紙を添えて、それを送ってきて下さった・・・というわけなのです。


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そして、手紙の中には


「人見絹枝さんのビデオに替えて紹介しました」


・・・って冷!



そ・・そ・・そんな偉大な方の、、


まぁ~ 

月とスッポンといわれたってありがたい位の方のビデオと


同じ授業の場で見てもらえる機会を作って下さったなんて・・。



頑張ってきた甲斐は、こんなところにあるんだなぁ・・・って


感謝の気持ちで

なんだか涙出ちゃいました。。泣き1