9/18(水)放送のホンマでっか!?TVでお話ししたお茶についての内容と

本当はもっと話したかった内容をまとめます。

 

日焼けしたくない人は毎日緑茶を飲むといい!?

 

 

日焼けしたくない人は毎日緑茶を飲むのがおすすめ!

 

紫外線を浴びると体内で活性酸素が発生して皮膚が酸化(過酸化脂質)してシミになります。

 

緑茶にはビタミンC も含まれるのでそれによる美容効果も期待できますが、

そのビタミンCよりも強いといわれるカテキンによる抗酸化作用によって

日焼け度合いを軽くする効果があるとされます。

 

実際に、女性60名に緑茶カテキン飲料を12週間摂取してもらったところ、

紫外線に当たった後の肌の赤みが25%軽減され、

肌の弾力やキメ・密度・水分量の増加がみられました。

 

 

 

 

緑茶カテキンが吸収されると皮膚の血流量が増加して、新陳代謝が起きやすくなるので、それによって肌が元気になりダメージに強くなるのです。

 

実験では急須のお茶・機能性緑茶飲料で2L/日(湯飲み20 杯)、ペットボトルで4.5L/日分程度を飲んでいましたが、毎日この量を飲むのは難しいかもしれませんね。

 

違う実験では30名の女性が毎日1リットルの緑茶飲料を12週間毎日飲みました。

 

その結果、紫外線に対する感受性に統計学的に有意な差が現れています。

 

現実的には毎食食事と一緒にコップ1杯程度でもいいのではないか、と実験を行った方は話していました。

 

この量ならば、現実的に緑茶を飲むことができそうですね。

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/oleoscience/8/9/8_371/_pdf/-char/ja

 

 

 

 

 

緑茶カテキンは脂肪燃焼効果も!

 

緑茶の渋みのもとでもあるカテキンは、食事の脂肪分の吸収を抑えることもでき、脂肪を燃焼させる作用がある褐色脂肪組織を活性化し、脂肪燃焼に効果があるとされています。

 

どうせお茶を飲むなら緑茶がおすすめです。

 

 

しかし、たくさん飲む時にはカフェインの量にも注意が必要です。

 

カフェインの耐性は個人差が大きいこともあり、日本では許容量を明確に設定されていませんが、カナダでは1日あたり18歳以上の大人が400mg、妊婦は300mg、18歳までの子どもは体重1kgあたり2.5mgとされています。

 

湯のみ1杯100mlとすると、緑茶なら子供では1杯、大人なら2Lまでは許容範囲ですが、カフェインの取り過ぎはよくないので、ほか調節しましょう。

 

温かい飲み物では30分ほどで効果が現れますが、冷たい飲み物では1時間ほどかかることもあります。

 

また、効果は4~6時間ほど持続するといわれています。

 

ただし、カフェインは肝臓で分解されるため、肝臓の機能が低い人は効果持続時間が長くなる傾向にあるので注意が必要です。夕方以降は飲まないようにしたほうがいいです。

 

 

 

緑茶カテキンを最大限に出したいなら、80℃以上のお湯で淹れる!?

 

お茶を淹れる時のお湯の温度で抽出される成分が変わるので、カテキンを出したい場合は、80°以上のお湯で淹れると効果的です。

 

ただ、熱々で飲む必要はなく、65度以上の熱い飲み物に関しては食道がんのリスクが懸念されているので注意が必要です。

 

また、食道癌の既知の危険因子である飲酒と喫煙。

飲酒も喫煙もしない人では熱いお茶を毎日飲んでも食道癌リスクは上昇しないが、飲酒量が多い人と現在喫煙者では、熱いお茶が食道癌リスクをさらに上昇させると海外から報告されています。

 

国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer : IARC)は、「非常に熱い飲み物(65度以上)」を「グループ2A」(ヒトに対しておそらく発がん性がある)に分類しています。

 

急須でいれたお茶の方が一般的にいい茶葉を使っている、いれてから時間がたっていないので酸化していない、カテキンが含まれる沈殿物が除去されていないなどの理由でカテキンやポリフェノールが多く含まれます。

 

 

飲んだカテキンが血中に吸収される量はだいたい2〜3%なのですが、1時間半後をピークにその量は減っていき、最後は無くなってしまいます。

 

また、緑茶の「テアニン」には、ストレス緩和、睡眠改善、さらにはワーキングメモリーの改善などの効果があります。

 

日中は熱湯でいれてカテキンをたくさん抽出し、カテキンの健康効果を得て、

夜はぬるめのお湯でテアニンをたくさん抽出し、リラックス効果を狙うなど使い分けしたらいいと思います。

 

 

 

黒烏龍茶のダイエット効果は睡眠中に活発に!

 

 

烏龍茶は、カフェイン・カテキン・(重合)ポリフェノールが相乗効果的に効くことで脂肪燃焼効果があります。

 

黒烏龍茶(サントリーの特定保健用食品)の特徴は、ウーロン茶重合ポリフェノールを普通のウーロン茶より多く含んでいることで、脂肪の吸収を抑え分解を促進する作用があります。

 

特に日中(8時.12時食事と一緒に)に飲んでおくと夜(睡眠時)に脂肪燃焼の効果が出ます。

※350ml 相当のお茶を朝昼1 本ずつ2 週間飲み続けると効果が出る実験結果も。

 

 

ウーロン茶には他のお茶よりもカテキン類が重合した重合ポリフェノールが多く含まれます。

 

黒烏龍茶(サントリーの特定保健用食品)の特徴は、ウーロン茶重合ポリフェノールを普通のウーロン茶より多く含んでいることで、脂肪の吸収を抑え分解を促進します。

 

黒烏龍茶とは?|サントリー黒烏龍茶 (suntory.co.jp)

 

 

薄毛の悩みの方におすすめ!発毛効果のある小豆茶!?

 

小豆はポリフェノールが高く、ビタミンやミネラルが含まれているので、血圧・血糖値を下げる、抗がん作用、コレステロールを減らす、老化防止、発毛効果、便秘解消、美肌、冷え性改善などの効果があり、砂糖を使わずに発酵して小豆を甘くさせている点でも人気です。

 

 

小豆に含まれるポリフェノールが、よわった毛母細胞の働きを正常に導き健康な毛髪を成長し、薄毛に効果が期待できます。

 

ストレスも脱毛の要因ですので、ストレスを解消してくれるビタミンBやカルシウムも多く含まれることもメリットです。

 

トクホ系のお茶には科学的な根拠あり!

 

トクホは健康の維持・増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められているものなので、その根拠がしっかりとしていますので効果が期待できます。

 

ただ、もちろん薬ではないので、「サポート」してくれる立ち位置である以上、暴飲暴食を帳消しにする効果はないといっていいと思います。

 

時間栄養学的には緑茶のカテキンは朝よりも夕方飲んだときの方が血糖値抑制作用があるとされるので、より抗肥満効果を期待したいなら夕方以降の摂取がいいかもしれません。

 

一方でカフェイン摂取による睡眠障害も考えられるので、カフェインは低めのものを選べるとよりいいでしょう。