便秘症の有病率は、成人の約14%に上るとされており、実に日本人7〜8人に1人が直面している問題です。
10歳代〜50歳代までは、ホルモンの関係もあり、女性の有病率が男性より3~6倍も高くなります。
加齢に伴って、おなかの筋力やおなかの圧力が弱まり、大腸の筋肉の働きも衰えるため、便の運ぶ力も弱まります。
さらに、骨盤底筋の働きも低下するため、男性も含め高齢者の便秘の症状がより深刻になることがあります。
慢性便秘症の人はそうではない人と比べて10年後、15年後の生存率が低いと言われています。
また、なぜか便秘のひとにはサルコペニア(筋力の低下した状態)、アルツハイマー型認知症、慢性腎臓病が多いとの報告もあり、たかが便秘とあなどってはいられません。