本日より発売される新薬ウゴービについてコメントいたしました。

 

デンマークの製薬大手であるノボノルディスクファーマが開発した肥満症治療薬「ウゴービ」の公的医療保険の対象となります。

 

「ウゴービ」は2023年3月に承認された薬で、週に1回おなかなどに注射して投与するものです。

 

投与の対象になるのは「肥満症」という病気と診断され、高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかの持病があり、食事・運動療法で効果が得られない、肥満度を示すBMIが35以上、あるいは27以上で運動機能障害などがある人に限られます。

 

 

ただ体重が重いという状態の肥満では投与対象とならないことに注意が必要です。

 

魔法の薬ではなく、あくまで肥満症の治療をサポートしてくれるものなので、これがあれば暴飲暴食できるというわけではもちろんありません。

 

普段の食事・運動療法の継続が重要です。

 

嘔吐や低血糖、急性膵炎などの副作用も報告されていますので、使用にあたって認識しておくことが必要です。

 

適正使用を守って、本来必要とする人に供給できることも重要だと思います。

 

肥満、肥満症、生活習慣病の日本人が増えています。

 

放置すれば将来重篤な合併症を引き起こす可能性のある生活習慣病。

 

肥満や肥満症に対して早期介入することが医療費全体の削減やもちろん本人へのメリットも大きいため、こういった薬も続々と増えてきているのかなと感じています。