食物繊維は有用菌の餌になります。

 

逆にこれがなければ人間にとってメリットのある短鎖脂肪酸が作れず、腸内環境が悪化して便秘にもつながります。

 

食物繊維の不足は便秘だけでなく、糖尿病や高血圧、脂質異常症、動脈硬化といった生活習慣病を招くほか、潰瘍性大腸炎やクローン病といった腸の炎症性疾患や精神疾患などのリスク上昇への関与も指摘されています。

 

特に日本人は食物繊維が不足しているといわれています。

 

ただ、がむしゃらに食物繊維をとるのではなく、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維のバランスも大事です。

 

不溶性食物繊維

 

    ゴボウやもやし、大豆、ひじき、おから、まいたけ、えび、かに    

 

などに多く便のかさとなって排便を促します。

 

水溶性食物繊維

 

     オクラ、モロヘイヤ、山芋、なめこ、りんご、大麦、もち麦     

 

などに含まれ、余分な脂肪や糖を排泄させてくれます。短鎖脂肪酸を増やすには水溶性食物繊維が有効とされています。

 

理想は

 

     不溶性食物繊維:水溶性食物繊維=2:1

 

になるバランスで食べることです。

 

バランスを意識すると何を食べていいのかわからなくなりがちですが、食物繊維の多い食品にはどちらとも含まれているので、水溶性食物繊維を意識して食品を選ぶと自然とどちらともとれてきますよ。

 

サプリメントの活用も賛成派ですが、そればかりではその食物繊維が好きな菌のみが増えて多様性にはつながらないことからいろんな食品からとることが重要です。

 

 


 

消化管は口からお尻まで一本の臓器です。

 

そこを通っていく食事の内容は本当に大事なものです。

 

毎日食事に気を配るのが難しい人も3食のうち1回、3日に1回は意識してみる、などできることからはじめてみてください。

 

腸内環境は乱すのは本当に一瞬ですが、改善するまでには3~4週間ほどかかることが多いです。

 

いい菌も本来の自分の腸内環境にいない菌は定着するのは難しいので、とにかく継続が基本です。

 

できることから『ゆる腸活』やってみてくださいね。