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「腸脳相関」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
これは、腸の状態と脳がお互いに影響を与えているということを意味します。
また、腸は脳だけでなく、筋肉とも関係しているという「腸筋相関」の可能性も研究されています。
腸の状態が悪いと筋力が低下することがわかっており、逆に筋力がある人は腸炎にかかりにくいという報告もあります。
若くて健康な腸には「酪酸菌」という菌が多く存在し、この菌がつくる酪酸は、筋肉を分解する酵素であるHDACの働きを抑えるため、筋力を維持する効果があります。
さらに、筋肉からは「マイオカイン」というホルモンが分泌され、全身に作用して老化を防いでいると言われています。
デンマークの研究では、太ももが太い人ほど死亡率が低いという結果が出ており、筋肉量を維持することが健康寿命の維持につながることがわかりました。
筋力アップには、適度な運動や筋肉トレーニング、タンパク質の摂取が必要ですが、腸の状態も重要な要素です。
タンパク質は筋肉の材料として重要ですが、過剰に摂取すると腸で消化されずに腐ってしまい、腸の状態が悪化する可能性もあります。
そのため、自分の体に合った適切な量を摂取することが重要です。
実際、パプアニューギニアではタンパク質をほとんど摂取していないにもかかわらず、筋肉の隆々とした民族が存在します。彼らは、腸内に体のタンパク源となる物質を作り出す腸内細菌を持っているため、そうした現象が起きているのだそうです。
https://www8.cao.go.jp/cstp/sentan/jisedai/seika/5ls_24.pdf
研究がすすむと筋力アップの仕方の常識も大きく変わり、腸内細菌サプリでマッチョになれるなんて日も来るかもしれませんね。