2024年に首都圏で中学受験をした息子がいます。

5年生のときの息子の勉強の様子について振り返りたいと思います。



塾での様子


息子は4年生に引き続き、関東系日能研のMクラスに通塾していました。


息子の新5年生最初の公開模試は会心の結果で、これをキープしてほしい…と思っていましたが、次回からの下落が激しかったです。

4年生から5年生になって、塾のコマ数が4コマ増えました。4年生のときは週4コマでしたので、ちょうど倍。

Mクラス必須のオプション講座(算数の応用力アップ講座、国語の記述の礎)、弁当を持参する日も出てきました。


理社が倍になったのと、授業時間が長くなって家での時間が減ってしまったことで、リズムを作るのが大変でした。




算数は、分数の範囲に入りました。

4年生のスタートのときに、小数の計算で苦労したので、分数は少し先取りをしようとこのテキストに冬休みから取り組んでいました。

できたのは、冬期講習がない冬休みと、2月はじめの6年生の入試期間だけでしたが…


 

 


これをやっていたのと、毎日計算に取り組んでいたからか、息子は小数の導入のときほど分数には苦労しませんでした。

それよりも、その先の、数の性質のところがなかなかできませんでした。公倍数、公約数あたりの応用問題に苦労していました。数の取り扱いに慣れていない、というところが大きかったと思います。





国語は4年生のときに比べて、文章や問題の難易度も上がり、息子にとって、登場人物の心情が理解できない物語文や意味がつかめない論説文も増えてきたと思います。題材により、悪い点数を取ることが増えてきました。





息子は相変わらず理社は得意で、理社で点数を稼いでいました。


社会は後期になって歴史がはじまり、歴史オタクの息子の社会愛がますます大きくなりました。


理科は得意分野と苦手分野の差が大きくなりました。息子は、物理と生物は好きで得意、地学と化学は嫌いで苦手でした。興味を持てるかどうかが点数に直結していました。





息子の公開模試の年間平均偏差値は62(切り捨てです)。

国語は4年生のときと変わらず60弱、あとの教科は偏差値が少し上がりました。ただし、算数が、前期は上がり調子だったのが後期で下がってしまいました。平均偏差値にして、62から58への下落です。

後半の応用問題を解こうとして前半の問題でのミスが増えてしまったことと、また、後で書きます勉強中の不正の影響で息子の実力が下がってしまったことが原因だと思います。



後期は、小学校のイベントも中学校の説明会や学祭への参加も多く、疲れてコンディションが悪い中で受けてしまったテストが多かったこともあります。国語と算数はコンディションにより振れ幅が大きかったです。




家での勉強


息子は、塾がない日は2〜3時間、塾がある日は1時間ほど勉強していました。

ピアノの練習時間は塾がない日は1時間強、ある日は30分ほどに減ってしまいました。



算数は、家では、栄冠の学び直し1と3、本科テキストの思考技法、応用力アップ講座テキストを用いて勉強していました。学び直し3と思考技法と応用力は2周していました。
そのほか、毎日、マスター計算6問ずつと応用力アップ講座テキストの「計算と一行題」をやっていました。日能研の「計算と漢字」は簡単なこともあり、やりませんでした。



 

 


国語は、読解は栄冠の学び直し1と3を1回ずつと、予習シリーズを購入して実施していました。

漢字は「計算と漢字」テキストのほか、漢検の勉強をしていました。5年生の間に、5級まで取得しました。そのほか、漢字マスターを6年生分まで実施しました。

語句も「語句のたしなみ」が追加されましたが、使いにくかったので、市販のテキストに毎日取り組んでいました。ただ、言葉に興味がうすい息子は、覚えがものすごく悪かったです。

「中学受験国語の必須語彙ドリル」が出来ればもうその語彙は覚えていましたが、空欄補充は最初は難しく、「ことば1200」を先に2周やりました。

 


 

 



 

 


 

 



 

 



 

 




理科と社会は、栄冠を2周ずつやっていました。
理科は、化学の計算とグラフの問題が苦手だったので、魔法ワザを追加していました。


 



 

 

 

 


 


カンニング問題


4年生のときもあった、勉強中のカンニング。

息子が勉強をするときには、別冊の解答は隠すことで、不正を防ぐことができていました。丸付けは全て私がしていました。

息子が家でひとりで勉強をしているときには、解答と前に解いたノートは、鍵がかけられる部屋に仕舞って見られないようにしていました。ついでにテレビのリモコンやタブレットも同様に隠していました。


5年生の途中で、算数のノートもやめてルーズリーフにしました。解いたところだけ外して仕舞えるように。




それでも、ちょこちょこ不正はあったのですが…

秋。
6年生へ向けての保護者会で、「これからますます勉強も大変になり、子供たちが自立しないと乗り越えられません。丸付けや直しも保護者が手伝っていると、皆さんお忙しいですし、回らなくなってきます。すぐに手を離してはいけませんが、徐々に、子供にやらせるようにしてください」という話がありました。

私も、確かに…と思って、まずは理社から、息子に丸付けをさせることにしました。
まあまあ順調で、算数に移行。国語の記述だけは私が見ていました。

最初は息子が丸付けをしたあとにチェックをしていて、だんだんとチェックの頻度を減らし、やがて一ヶ月ほど詳細なチェックはしていなかったのですが…(解いたあとのノートを見ていたのですが、解答と照らし合わせた確認はしていませんでした)


ある日、息子が丸付けをしているときに、鉛筆で答えを直して◯を付けているのを見てしまいました。
息子を問い詰めたら、「たくさん✕が付くのが嫌だったから、◯をつけたかった」と…
私が息子のノートを詳しく見ると、教科問わず、改ざん後のノートでありながら解答と違っていても◯になっているものもあったし、面倒だったり難しかったりする問題は、そもそも飛ばしていてやっていませんでした。


塾でも宿題のチェックはありましたが、パッと見て終わりのようで、気付かれることはなかったようです。



そういう状況になって2ヶ月弱、私も長く気付かなかったことにかなり後悔しました。気付いたのは、1月の年度末のことでした。2月の6年生の受験期間に後期分の宿題を全てもう一度取り組ませて、なんとか取り返すことができたように思います。
私も、中学受験ではもう二度と息子に丸付けをさせないと決意しました。



今振り返って思うこと


4年生のときと同じなのですが、応用力アップ講座のテキストを息子に取り組ませていたのを後悔しています。

これを間引いて、もう少し優しい市販テキストを追加していれば良かった。

息子は、算数の理解は悪くなさそうでしたが、相変わらず精神年齢が低く、難しい問題からは逃げていました。



マスター計算と応用力アップ講座の一行題はとても良かったと思っています。計算スピードがかなり速くなりましたし、いろんな分野の一行題に毎日取り組んで忘却防止にもなったかと思います。



国語はどうすれば良かったのかわかりません…

力を入れて勉強しても、下がらないようにするのが精一杯。

息子はかなりの読書家でしたが、小説はそんなに好きではなく、サイエンスアイ新書などの科学系の読み物や、池上彰氏の著書など社会系の読み物、図鑑などばかり読んでいました。

精神的にも幼くて、心情が理解できないのも仕方ないと思っていましたが、読書を強制することもできませんでした。