2024年に首都圏で中学受験をした息子がいます。

息子の塾での様子についても振り返りたいと思います。



通塾前


中学受験をする子が半数以上の地域でしたから、わが家も中学受験を考えていました。
息子が低学年だったときは、通塾は新4年生から、と私はぼんやり考えていました。

2020年3月から、新型コロナウイルスにより全国的に学校が休校に。2020年4月に息子は3年生になりましたが、しばらくは休校が続きました。


休校中、息子は家で勉強をしていました。
でも、親が家で勉強を見るのも大変で…勉強を教えるというより、進みを管理するのが難しかったです。なので、ペースメーカーとしての通塾を考えました。



息子のまわりにも、通塾をはじめた子が多くなってきた時期です。その通塾をはじめた子のほとんどは、サピックスに通っていました。


でも、我が家はとてもサピックスは難しいだろうなと思っていました。教材整理への恐怖が主な原因です。学校からのプリントも、持って帰ってこない、出さない、扱いも荒い息子と、整理が下手な私ではとても管理できないかなと…
そもそも、近くのサピックスは、募集停止になっていました。


冊子になったテキストがある塾がたくさんあるなかでも、我が家が日能研を選んだのは、息子が全国テストを受けている間に行われた保護者向け説明会のなかで、
「日能研は本質を大事にした指導をします。なので、日能研の子は、中学に入学してからも伸びる子が多いと中学の先生からよく言われています」
という話があったからでした。


全国テストのあと、息子に中学受験について説明し日能研に通うかと聞きました。
息子は「塾、行きたい!」と言ったので、日能研で中学受験を目指すことになりました。
3年生の秋の話です。



息子は通塾にかなり乗り気でした。
何でもやりたがる性格と、たくさんの友達が塾に通い出していたからかなと思います。




通塾開始後


関東系日能研の予科クラスに途中から通いはじめました。

息子の通っていた校舎には複数クラス設置されていましたが、成績によるクラス分けはありませんでした。


同じクラスに学校の友達もいましたし、新しい友達もできて、息子は楽しく通っていたようです。




日能研の予科クラスは、算数と国語の2科ですが、特に算数…パズルのような問題で、息子が結構苦労していた記憶があります。

いちばん苦労したのは、サイコロの移動でした。


予科のときのマイファーストテストは、育成テストと同じく評価がついていましたが、息子が受けたテストの評価は、いちばん悪かったときで5、良かったときで9。

結構バラついていました。





新4年生時のクラス分けは、全国テストの結果で決まる事になっていました。
確か、一度でもTMクラスやMクラスの基準に達すれば、そのクラスに通える仕組だったと思います。
息子は何回もテストを受けましたが、毎回Aクラス判定。いちばん最後のテストで、ギリギリMクラス判定となりました。


全国テストに向けては、日能研のテキスト以外をメインに勉強していました。
実際、成績は少しずつ上がっていましたので、効果はあったと思います。


いま振り返って思うこと


「日能研は本質を大事にした指導をします。なので、日能研の子は、中学に入学してからも伸びる子が多いと中学の先生からよく言われています」

という言葉について。

本質を大事にする、これは特に算数の話だと思います。


実際、日能研のテキストは導入も丁寧ですし、スピードもゆっくりで、公式を理解せずに丸暗記、となりにくそうです。


ただ、結局、他の塾でも、上位層はちゃんと理解して(当然大変でしょうけど)カリキュラムについていっているので…

塾選びの本やYouTube動画などで言われる通り、日能研の指導は、算数が苦手・嫌いな子にとってはメリットが大きくても、難関校を目指す子にとっては、入試は他の塾の子と競わなければならない点でディスアドバンテージはどうしてもありますね。



また、「日能研の子は中学に入学してからも伸びる子が多い」というのは、見方を変えれば、日能研のカリキュラムでは試験本番のタイミングまでに実力を伸ばしきれなかった子もいる…ということかもしれません。


でも、息子は3、4年のころは、とにかく算数が嫌いで。それが、だんだんと算数好きになっていったので、私は日能研の指導に満足しています。





それと。
スタートダッシュをきれるように、新4年生で上位のクラスに入ったほうがいい、と私が息子にがんばって勉強させていたのは、今思えばあんまり意味がなかったな、と…
塾の特待生になれるくらいのゾーンではわかりませんが、普通のMクラスでは。

結局、通塾開始時のクラスは小6冬の受験時には関係なくて。塾のカリキュラムに乗っていれば、どこかのタイミングで、クラスが上がる子は上がるし、下がる子は下がる。息子のクラスでも、Aクラスから途中で上がってきた子も何人もいたみたいです。
考えてみれば当たり前のことですが、息子が入塾したての頃は、私はあまり良く分かっていませんでした。