2024年に首都圏で中学受験をした息子。

その入試期間について書いています。




2/4は、R4偏差値(合格可能性80%)が50台の学校を受験しました。

安全校のつもりでしたが、学園祭での展示や生徒さんの楽しそうな様子に惹かれ、息子が選んだ学校です。

また親としても、先生方の暖かい対応に惹かれていました。




この日は2/3に受験した学校の合格発表がありました。

また、2/4受験校は当日合格発表がありました。


※この記事の後半には、合否の結果を記載していますのでご注意ください。






2/4 AM校の受験前


朝、息子はとても落ち着いていました。

受験に慣れてきたというのもあると思います。


電車の中も受験生はわずかで、日能研のzoom応援も参加者が少なく、受験期間が終わりに近付いてきた事が感じられました。


それでも、会場に入ると子供たちがたくさんいてほっとしました。

出迎えてくださった先生方の暖かさにもほっとしました。



息子は、心細そうに私の方を見ながら、会場に向かっていきました。



この学校の過去問は1年分しか解いていなかったというのが不安要素のひとつでした。

もともと、2/1AM校、2/2校が不合格の場合には受験を決めていた学校ではあったのですが、正直、2/4校の勉強まで手が回っていなかったところがあります。

出願したのも前日のことで、やはり何となくバタバタしていました。





2/4 AM校の受験後


息子と合流したとき、息子は朝と同様に落ち着いていました。

「国語が難しかった、でも算数はかなり解けた。理科と社会もできた。」

と言っていました。


息子の感触があてにならないことは分かっていましたが、私も少し安心しました。









2/3 AM校の合格発表


受験を終えたときには、前日の2/3校の合否は既に発表になっていました。

ただ、前日の2/1AM校と2/2校の発表と同様に、息子が自分で一番に見たいと言っていたので、私もまだ見ていませんでした。

前日と同様に、「発表は家に帰って落ち着いて見ようね」と息子に伝えていました。



でも、入試から帰る電車の中で、「2/3校が合格していればもう受験が終わるんだから、息子を少しでも早く楽にしてあげたい」という思いが、湧いてしまって。




「合格発表、いま見ようか」

私から息子に伝えました。


息子は少し考えたようでしたが、合格発表を見ることに決めました。


私が合格発表の画面を開いたスマホを渡すと、息子は自分で画面をタップしました。





不合格でした。





息子はとても悲しい顔をしていました。

前日、2/1AM校と2/2校の不合格を知ったときには、まだ軽口を叩く余裕があった息子ですが、さすがに3校連続の不合格は堪えたようでした。



私は、電車の中で合格発表を見させてしまったことに後悔しました。

でも、何処で見ても不合格は不合格。辛いのは変わらないかとも思いました。

昨日の受験は、息子も2/1AM校の合格発表が気になってそわそわしてたし、集中できてなかったからなあ…などと、冷静に考えていました。



「しょうがないね。まだ2/4校があるよ。」

と私が言うと、息子は「うん」と悲しい顔のままで頷きました。


電車から降りて家に帰る道で、息子が手を繋いできました。

手を繋いで歩くのは数年ぶりのことでした。

それほど心細かったのでしょう。



家に着いてからも息子はほとんど話さず、泣きそうな顔をしながらも涙を堪えているようでした。


「日能研に電話しないとね」

「ちょっとまだ今は嫌だ」

「私からしようか?でも、先生も、子供の様子が知りたいと言ってたよ」

「僕が電話する。でも、まだしたくない」



息子は、辛い様子のまま、しばらく読書をしたあと、次の日の入試に向けた勉強をはじめました。

ただ、ぼーっとして、なかなか集中はできていませんでした。




2時間ほど経った頃には、息子の気持ちも落ち着いてきたようでした。


息子から、日能研に電話しました。


「◯◯ですけど、僕、2/3校に不合格でした」

息子は前日と同じく、軽い口調で先生に不合格を伝えていました。


息子が虚勢を張っているのが分かって、私はより不憫に感じました。



その後は、息子も翌日の受験に向けて、気持ちを切り替えて勉強しているようでした。

笑顔も見られました。


辛いだろうに、前を向こうとしている息子は本当に偉かった。


いま振り返っても、この時間が、息子の受験生として過ごした期間の中でいちばん辛かったと思います。





2/4 AM受験校の合格発表


午前中に受験した学校の合格発表の時間になりました。

「合格発表の時間だよ」

と息子に伝えると、息子は

「もう、合格発表を見るのが怖い。もう見たくない」

と言っていました。



「でも見なかったら、受かっても入学できないよ」

「じゃあ見る」


息子はとても気が重い様子でしたが、意を決して、合格発表のページを開きました。





合格でした。




息子はこの上なく喜んでいました。

「やった!受かった!」


その様子を見て、私もとても嬉しかったです。


日能研にもテンション高い様子で電話をしていました。

「2/4校、受かりました!!!」

電話の向こうでも、先生がとても喜んで下さっているのが伝わりました。






電話のあと、息子に

「明日は本当に受験する?倍率もすごい高いと思うし、もう合格を貰えてるんだから、受けなくてもいいよ」

と聞いたのですが、

「受けるよ」

と、合格をもらったことで、息子の気持ちはかなり立ち直りました。