今は 朝焼けさえも 他人事に感じる

花を詰めすぎた花瓶が 風に倒れた


思い出は何ひとつ 語りかけてはくれない

なきやむまで せめて あなたの 胸にいさせて


今は 雨音だけが 時間を刻む

夢をつなぐ橋はたった 一言で崩れた


「美しくなったね」と 言われた夏が

今はただ 色褪せた 写真に消える

泣きやんだら いっそあなたと 海に消えたい


喜びも悲しみも 過ぎてしまえば

懐かしくなる時が きっと来るから


サヨナラなんて 聞き飽きたと 強がった 10月

サヨナラなんて 聞き飽きたと 強がった 10月






宮沢 和史




もう10月になってしまいました。

10月といえば、タイトルそのままのこの曲。

静かな、でも、懐かしく、耳に残る曲です。

アルバム、THE BOOM「極東サンバ」に収録されています。







文化の秋、食欲の秋、読書の秋。

どんな秋になるのか。

秋は、冬への始まり。

私にとっては、はじまりの季節です。ベル