7月に入り陽音は頻繁にめまいと嘔吐をするようになった
病院に電話をする⇒嘔吐後はしばらく様子を診て本人が元気そうなら授業も出て大丈夫だそう
走るのは禁止になった
２週間ほど同じ状態が続いた
その後、嘔吐する回数が増え食事も取れなくなったので私は一気に不安になり病院に電話をした
様子を見ることになった
この間までドッチボールしてたのになんでいきなりなん
ほんまにいっつもいきなり…
陽音負けるな
心の中で叫ぶ
陽音が辛そうで辛そうで変わってあげたくて祈るしかなかった
少し動くだけでもふらつき嘔吐するようになったのでまた病院に連絡し救急車を呼んだ
タンカーで運ばれ救急車に乗る
陽音の意識はちゃんとしている
陽音負けるな❗
みんな付いてるからな
家族みんなで病院に向かった
病院に着き血液検査をする
栄養が取れていないせいで低血糖になっていた⇒ブドウ糖の点滴をする
陽音の様子からすぐに体調が悪化する事はないと思いますが暫く入院をしてもう一度MRIを撮りましょうと先生から言われた
病室に行き陽音の顔を見る
泣きそうになるのを堪えて
「また入院になったけど先生も看護士さんもいるから安心やからな。デビルやっつけような。」
陽音「うん。」
その日はじいじが陽音に付き添ってくれた
じいじはどんな気持ちなんだろう…
孫が病気になって…
きっと私とは違う誰にもわからない気持ちがあったと思う
未だにじいじとは深く陽音の話をしていない
じいじはずっと陽音が（脳幹部グリオーマ）という病気になったことを受け入れなかった
そりゃそうやんな
受け入れたくないよな…
人の気持ちは誰にもわからない
家族みんないろんな感情と向き合っていた
ただ、陽音が強い気持ちでデビルと闘っているから私達も強くいられた
陽音は負けない❗と陽音を信じ願うしかなかった