最近のキャンプブームは焚き火ブームでもあるように感じてます。

キャンプブーム前からキャンプしてたり、実家では週末の焼肉と言えば炭火という家で育った私としては、突然の焚き火ブームに戸惑ってます。

 

 

私の思う焚き火は「1暖をとる。2ついでに何か焼く。3明るい。」というもの。もしくは、荒野での獣避けか、キャンプファイヤーという催し物。

 

焚き火愛好家の方々からは「火を見るのが癒されるんだ」と言われます。

その言い分はわかるんです。

私だって暖炉のあるホテルで二時間ボーっと火を見ていたことがあります。良さはわかるんです。

 

雪深い旭岳温泉の宿のロビーで薪のはぜる音が時々するだけの静かな時間は最高でした。

 

でも、昨今ブームの焚き火ってキャンプファイヤーのようにゴウゴウと火遊びしたいだけに見えてしまうんです。

火を起こすのは楽しいでしょうけど、風下の他人が迷惑することは想像できないのかしら?キャンプ場の混雑具合や風の強さ考えてもらいたいものです。

 

他人が私のテントの1メートル横で焚き火をはじめた時は驚きました。火の粉でテントに穴が開くというのは想像できないんでしょうか?

8月に汗をかきながら火をつけたものの誰もテントから出てこない光景も多々見ました。焚き火よりもテントの中での家族団らんのほうが優先されたのは良いことだと思います。8月は暑い&ファミキャンにはまったりタイムが取れないと誰にも教えてもらえず、焚き火ブームに翻弄された父の姿だったんでしょう。

 

 

そして、荒野で煮炊きするならともかく、道具を揃えてキャンプ場に行って調理のために焚き火というのもなじめないです。

 

10年ほど前に、明るい朝に煮炊きのために火を起こす人を初めて見た時は本当に驚きました。

調理ならガスや炭のほうが汚れないし煙くない。

手早さならガス、美味しさなら炭火。調理において焚き火の出番が思いつきません。

 

ちなみに、火力があるから少量で足りる岩手切炭がお気に入り。

炭への着火は固形燃料1個あれば出来ます。バーナーや送風機なんていりません。

テント設営後から夜遅くまでとろ火を囲んでチマチマと焼き物をしながら語らうグルキャン宴会は楽しいです。

 

 

 

なんだかんだと愚痴のようになってますが、

「キャンプ=焚き火と思いこまないでほしい。火遊びが趣味ならどうぞ。ただし趣味じゃない人には火と煙が迷惑がってる事を忘れないでね」というお話でした。

 

そして北海道の初夏は日が長いために「暗い中で火を見る」という時間があまりありません。次回は日の長さについて。