それは彼の役割ではないのですか? | 矛盾SPIRAL

それは彼の役割ではないのですか?

と誰でも思うはず。
元奥さんへの交渉事の件…。
わたしだってそう思うもの。
お母さんではなく、ちゃんと彼の口から言ってほしかった。
奥さんへの交渉も、わたしへの説明も。

「もう関わり合いたくないって言うの。顔も見たくないって。だからわたしが引き受けたの」とお母さん。
関わり合いたくない?
わたしにはそんなこと一言も言ったことない。
いつも黙り込んでしまうか、奥さんの仕事が忙しいせいにしてしまっていたもの。
結局まだ奥さんへの情があってそこまで言えないんじゃないか、
「かわいそう」みたいな気持ちがあって、罪悪感があって、「そのぐらいいいじゃないか」って思ってるのだとばかり…。
実際どうなのかは本人にしかわからない。
どっちにしても、もう二度と彼が元奥さんと関わりを持たないならそれでいい。
隣に住んでいるのだから、せめてそこのけじめはつけてもらわないと…。
いくら元奥さんが内気な人で、家と職場の往復しかしないような人だとしても、
隣に住んでいる以上顔を合わすことはあるのだから。

わたしがここまで気にするのには一つ理由がある。
それは、離婚の話し合いの席で奥さんが言ったという「困ったら頼るかもしれないけど」という言葉。
その場で彼や彼の家族がいくら拒否したといっても、元奥さんの考え方までは変わらない。
やっぱり困ったら頼ってくるかもしれない。
それが一番怖い。
そのときにはわたしたちだけでなく子供も生まれているかもしれない。
「あのおばちゃんだーれ?」なんてことにもなりかねない。
「困っている」ということに、彼も同情を覚えるかもしれない。

元奥さんはすでに両親も亡くなっている上一人っ子。
近い身内はいないし、もともと複雑な家庭だったようだし…。
人とのコミュニケーションを嫌い、友人もない。
今唯一関わりのある職場の関係者だって、いずれ定年を迎えればおそらくそれまでだろう。
ほかに頼る人がいないのだ。
だから怖い。
いずれお払い箱になる仕事より、一生面倒見てくれる彼を大事にすれば先は保証されたのに…。
いやいや、もうそれはどうでもいいことだけれど、
つまり、「ほかに頼る人がいない」ことで同情するのも変なのだ。
「頼れる人」のことをおろそかにしてきた結果でしかないのだから。
だから、困って頼ってくる元奥さんに彼が同情するのもわたしは許さない。
そのときは終わりだね(笑)
そしたらまた元奥さんとくっついたりして(笑)
困った元奥さんと、嫁に出ていかれた彼さんと、かわいそうな人どうし(笑)
わたしって悪魔かなぁ。。