それぞれの立場 | 矛盾SPIRAL

それぞれの立場

まだ具体的な話もしていないのに気が早いけれど、昨日離婚届けをとってきた。
話をするにあたって自分に気合いと実感を持たせるために。

こんな自分でも、いろんな役割と立場を持っているんだなぁと感じる。
娘であり、妹であり、まだ一応妻であり、
彼女であり、嫁候補であり、
友人であり、従業員であり…。
それぞれの立場で、それぞれの役割が求められている。

例えばわたしの親など(特に母親)は、本音は離婚してほしくないのだ。
うちは旧家でもお嬢でもないのに親は古チックな考えを持っていて世間体とかをすごく気にする。
まぁそうじゃないにしても一度は一生連れ添うと誓ったものを覆すのだから、あきれられ、反対されてもしかたないのかもしれない。
夏に別居の相談をしたときには、父はもうあきらめてくれたようではあった。
「どうしてもだめならやむを得ない。結果として合わなかったのならどうしようもない。
ただ、そういうことを見抜けなかった自分の見る目のなさや思慮のなさは反省しないとな」
実に父らしいコメント。
そしてこれから察するに、次の結婚となると相当確かめられ、試されることは間違いない。
仮にいまの時点で彼の存在なんて知った日には波紋だ(汗)

姉は離婚には大賛成、でも彼とのことには難色を示している(それは当然とも思ってる)
兄も離婚には賛成、ただ彼の存在は知らない。
彼と彼の家族は早くわたしにきてほしいと願ってくれている。
来年の3月で仕事を辞めて、5~6月にはマンションを引き払って完全に彼の家に入ってほしいと…。
友人の反応は様々。
旦那さんとがんばってほしいという子もいれば、
新しい人生を前向きに…という子もいる。

もしも仕事を辞めると言えば、上司は止めるだろう。
親身に事情を聞き、労働条件面での譲歩も考えてくれるかもしれない。
同じ部署の同僚には逐一話をしていて理解は示してくれているけれど、本音は困るに決まってる。
「個人的にわたしの望みを言えば、あきちゃんにいてほしい。
もしもほかの人に交代したら、わたしも続けられないかもしれない。
あ、でもあきちゃんの幸せを一番に考えてね」
そんなふうにいつも言ってくれている。

今から一ヶ月ぐらいのうちに、ある程度自分の方向性は出さなくちゃならない。
全部の役割を果たし、どの立場をも完璧に守ることは無理なのだ。
一ヶ月というタイムリミットはきつい気はするけれど、
無期限であればそれはそれでただだらだらと過ごし、全部がいいかげんで中途半端になるのかもしれない。
とにかく今年は1月のプレ別居問題で幕開けして、今までの人生の中で1位2位を争う激動の一年だ。
残りの一ヶ月、どんな動きがあって、どんな形で来年を迎えるのだろう。