筋違い | 矛盾SPIRAL

筋違い

「ほーら!またそうやって○○ちゃん(彼の奥さんの名前)のことかばうぅ~」
最近これが口癖になってます。
ああ、もう嫌だ嫌だ!!

彼さんちの財産分与は、簡単に言うと彼に家、奥さんに貯金ということで型がつきそうな気配。
わたしははっきり言って家なんて欲しいとも何とも思わない。
放棄できるものなら放棄したいくらいだ。
だって家にはもれなくローンもついてくるんだもん。
つまり一概にプラスの財産とは言えないということ。
そもそも奥さんと二人で買い、奥さんと二人で暮らした家に入っていくのは気持ちのいいものではないことは言うまでもない。
ローンも含めてすべて引き受けてくれるならそうしてほしいくらいだ。
奥さんの収入だけでは支払えないことは確実、だから彼が引き取るのだ。

奥さんは貯金通帳を彼に公開しない。
この期に及んでもまだそこには触れない。
彼もそこを突っつかない。
何10万しかないということはありえないのは確からしい。
「安い中古の家でも買おうかしら」なんて奥さん言っていたらしいもの(驚)
500~1000万、もしかしたらそれ以上かもしれないと言う。
ローンも含めた生活費のほとんどは彼の通帳から落ちていたから、
奥さんのお給料からの支払いといえば食費や日用品程度だったのではないかと…。

「お金に未練はないの?」
「うん、そんなことでもめたくないし、もめればそれだけ離婚も遅くなるから」
「慰謝料のつもりなの?」
「そんなんじゃないけど」
「優しいんだね」
「いや別に」
「それだけ黙って持ってって、『困ったら頼るかも』なんて○○ちゃん(奥さんの名前)ってどういうつもりなの?」
「実際には困るようなことないと思うよ」
「当たり前よ。それで困るってどんな生活するつもりなんだろうね。困るとしたらわたしたちだよね」(笑)
「ははは。まぁ食うのに困るほどのことはないと思うよ」
「本当にお金に未練がないと言うなら、わたしと結婚してから『あれがほしい、これがほしい』って贅沢言わないでよ。
そうなるなら今○○ちゃん(奥さん)からお金とっといてよね」
「ははは。そんなことにはならないよ」

彼の離婚のことにわたしがあれこれ口出しできる立場じゃないことはわかってる。
思い切り筋違いなんです。
奥さんに不満を抱くことも…。
ただの嫉妬なんです、たぶん。
今まで粗末に扱われてきたのに、まだ彼が奥さんを優遇するから。
ああ、ごめんなさい。
お金なんてなくても絶対幸せになってやる!