地球の鼓動、沸騰した水、パン工房
今回は、
①村のパン工房でのパン作り体験と、
②「沸騰した水」“Hierve el Agua” 探訪記、
2本立てでお送りします!
① パン作り体験の朝
ミトラには、先祖代々から残る産業の他、
ローカル店も多い。
こちらはチョコレート精製&販売店。
そして考古学者Zowiの家族は、代々、パン工房を営んでいる。
ある朝、パン作りを体験させてもらいに、ご自宅のすぐ横へお邪魔した。
ちょうどZowiの叔父様が、古い窯から、焼きたてパンを取り出しているところだった。
早速、焼き立てを味見させて頂くと、さっぱりとしたプレーン味。
このパンの成型を、手ほどきしてもらうことに。
直径約15㎝の楕円形に伸ばし、棒で横に2本線を入れる、
というシンプルな工程ながら、素早くこなさなくてはならない。
Zowiはさすが超速!いつも手伝っているだけある。
モタモタの私のいびつなパンを、たまに直してくれる。
出来上がると、どんどんおじさんが土のかまどに入れていき、
同時に焼き上がりが、並んでいく。
辺りいっぱい、甘~い香ばしいにおい・・。
わー、完成!!!
他にも、ちぎって食べるパンが定番だ。
「メロンパン」風のこれ↓は、「貝殻」という意味の=“concha”「コンチャ」と呼ばれる。
普段、朝は作らないらしいが、特別に作り方を見せてくれた。
丸パンにマジパン?甘い生地を薄く伸ばし、「♯」跡をつけて上に乗せていく。
楽しいなぁ。
そういえば、子供の頃の夢の一つはパン屋だった(あとは世界一周!)。
焼き上がりを後でピックアップさせて頂く約束をして、私は遠足へ・・
ランチ用のパンを、ありがとう!!
② Hierve el Agua
イエルベ・エル・アグア!
ミトラから乗り合いタクシーで1時間ほど、渓谷地帯へ向かった。
元ミュージシャンという、ドライバーおじい自らのCDを聴きながら、
くねくね・・中国西部、チベットを思わせる乾いた山道を進むと、
“Hierve el Agua”に到着。
「沸騰した水」という意味のここ、
ミネラル濃度の高い水が大地から湧き出て、
黄土色の大地に、グリーンの水が貯まり、天然のミネラル・プールを作っている。
その水が、岩場から断崖絶壁部分に流れ出し、
長い年月をかけて岩を溶かし、
石化し固まったのがこの風景。
滝のように見えるが、水は固まって動かず、
時間が止まったかのような、錯覚を覚える。
ここで泳げると聞いて、下に水着を着て行ったが、誰も泳いでない・・。
実は、水はあまりきれいじゃないし、
成分的に肌にどうなんだろう・・と自粛。
黄~エメラルドグリーンの、グラデーションは、とても美しいんだけどね。
その代わり、大地から水が湧き出るポイントに足を踏み入れると、
ドクドクドク・・・と足の裏から、
地球の鼓動がどんどん伝わってくる。
生命力が全身に注入、パワー・チャージ!
で、周りをプチトレッキングすると、
この「滝」を、横、下、色々な角度から眺めることができた。
乾いた灼熱の土地、
建物内からは、休憩中の村のおじさんが見える。
あっという間に、帰り時間。
帰途は、グアテマラ&コスタリカから来たカップルらと、乗合の荷台に乗って、ガタガタガタ・・
風を感じてミトラへ戻った。
道中の眺めも素晴らしいので、
オアハカシティに来たら是非足を運んで頂きたい場所です。
最後のご褒美
さて、夕方、ミトラの市場へ行くと、
朝Zowiの所で焼いたパンを、彼の叔母様が並べていた。
「あなたが作ったらしいわね!」
笑いながら大量にくださって、
ミトラに居た数日で、1年分くらいのパンを食べた気がする。
夜はミゲルとZowiがメスカル工場へ連れて行ってくれたが、もう閉まっていた。
残念!
でも、この二人、
私に最大限に、この地を満喫させようとしてくれる、そのことが本当に嬉しく、有難い。
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最後までお読みいただき、有難うございました!