出会いは最高のギフト ~メキシコの誕生日
メキシコシティで迎えた誕生日、日本大使館で更新したパスポートを受け取った。
時間を要したが、きちんと出来上がっており、初のICチップ付にも感動!
更新料を支払い、自分へのバースデイ・プレゼントとなった。
発行日記載を誕生に狙ったのに、前日になっていた誤算を惜しみつつ(笑)・・。
各国のスタンプの詰まった古いパスポートよ、ありがとう!
縁をつたって・・
その後電車で1時間ほど南、Universidad駅へ。
前日知り合ったIximくん↓の実家に招いてもらっていた。
改札の先で、友人と待っていてくれ、
そこからバスで長く揺られ、さらにけっこう歩いて到着したのは・・・
プルケリヤ!(プルケを売る店)
プルケとは、
アガベ↓という植物の樹液を発酵させて作る、メキシコの伝統的な醸造酒。度数約4%。
地元の人しか知る由もない、通りにある普通の一軒家で、ベルを鳴らししばし待つと・・・
開いた門の奥、家の庭では樽ならぬバケツで、プルケを発酵させている。
プルケリヤの子供達。
ノーマル(ストレート)、ストロベリー味、グアナバナ(中南米の白い果物)味を、2人は試飲するも、「まぁまぁ」とぱっとしない反応。さらっと別の店へ行くのかと思いきや・・、
使用済みリサイクルペットボトルに並々注がれ、これで約700円ほど!
誕生日だから、とご馳走になることに。
やった!私はプルケが大好き!
あっさりしたマッコリ風で、整腸作用があるのだ(笑)。
カップで回しのみしながら、町歩き開始。
ほとんど人は歩いておらず、ひっそり静かだ。
並ぶ古い建物は、鮮やかな黄緑、コバルトブルーなど、カラフルなのがメキシカン(ラテン)らしいセンス。
好きな色を、躊躇なく塗る感じがいいなぁ。
公園へ。
切られた木は放置され、川生活排水用パイプがむき出しに突き出て、一見「きれい」とは言い難い所もあるが、人々が暮らす町の生活感そのもの、誇りと調和すら感じる。
高人口密度が見渡せる高台へ上ったり、
マジメな顔をしてみるよ、とふざけてみたり、
はしゃいでみたり(素)、
あちこち寄り道、一向に進まないのがメキシカンタイム(笑)。
プルケ継ぎ足し中、通りすがりのおっちゃんが
「あっちはポリスいるから、カップしまって行き~」と教えてくれる、ほのぼのぶり。
(中南米はCuba以外大抵、公衆の場で飲酒は違法、一応‥)
通りの植物が、メキシコ感満載。
駄菓子を買い、
自転車からトルティーヤを買い、
それらを持って友人家族の店へ。ランチをご馳走になる。
更なる友人加わって、ようやく彼の実家のある、素朴な住宅地へ。
既に人が住みはめている建設途中の家々、小さな商店の間を、リヤカーの物売りが歩き、
忙しそうな人はだ~れもいない。
ついに!
Ixim家に到着!
頑丈なゲートの前でカギを開けると、庭の向こうに小さな2階建ての家があった。
家の中で寝ているIximおじい、おばあ様、
彼がオアハカで拾い、グアテマラを一緒に旅したという愛犬にもご挨拶。
おじさんやお兄さんも帰宅し、大所帯で暮らしていた。
Iximが外にゴザをしき、彼の自慢のコレクション・拝見タイムへ。
メキシコ、グアテマラ各地から集めたというクリスタル、石、木の実、貝、アンモナイトなどが、かばんや小さなポーチから、延々と出てくる。
すごいのは、「これは○○産」など、ひとつひとつ解説できるほど、全てを把握&記憶していること!
木や石に刻まれたマヤのマークなども教えてくれる。
これらを用いた、彼手づくりのマクラメや皮のブレスレット、ピアス、財布や鞄は、
どれも本当に美しく、物作りへの愛が伝わってくる。
もっと拝見していたいが、この後約束があり、おいとましなくては・・。
すると、「ひとつ選んで」とIxim。
なんと誕生日プレゼントに、アンバーのブレスレットを頂いてしまった。
またここに戻ってくるとは思わず、感動を胸にバス停でお別れ。
が、この数日後、彼の家族愛、丁寧な暮らし、職人としての誇りを、
さらに知る機会を、宇宙は用意してくれていた。
大急ぎでセントロへ戻り、メキシカンご主人&日本人奥さまのお宅へ。
友人も交えて乾杯して頂いた、ありがたき誕生日の一日だった。
~誕生日のギフト~
①ありがたい日本のパスポート
②郊外の暮らしを見られたご縁
③人の出会い ←何よりの宝ですね
・・・・・・・・・・
最後までお読み下さり、有難うございます!
皆さんに、愛と光が降り注ぎますように。