メキシカンは即興性を楽しむ天才
面白すぎるメキシコ・ヨガクラス byプラサ・ジー
メキシコシティのポランコ、高級住宅地に滞在中、
プラサ・ジーのヨガクラスには何度も参加させてもらった。
大使館敷地内にある、インド文化センターにて、
1日5本のクラスを週6回も持っている彼。
「メキシコ人向けヨガクラスってどうなんだろう?」
と興味津々で参加したけれど、いやぁ面白かった!
まず朝の3クラス
年齢層は高め。
家事や運動をしていなさそ~な、お金持ち風、お体大きめ、なマダムが多い。
クラス前に、マラソンでも始めるかのような準備運動からして、意気込みが感じられる。
(インドやオーストラリアの早朝クラスでは、
到着した生徒は静かに座って、瞑想を始めていることが多いけど‥)
プラサ・ジーのティーチングは、朝からビシバシ。
動きの早い準備運動から始まり、サンサルテーション(太陽礼拝)の早さにもびっくり!
皆ヒーヒーフーフー言いながら、着いていくのが必死。
そして!
しばしば響いてくる、「ブーッ」のガス音・・。
ヨガ中は、腸の蠕動運動も活性化されてくるし、
ポーズによって、ガスが出るのは自然のことだけど・・
あまりの多さに、
「重めメキシカン料理でガスや毒素もたまっているのかなぁ」と推測。
そこへ、笑いの止められない若い女の子たちのクスクスが響いてくる。。
さらに、追い討ちをかけるようにまた「ブーゥゥッ」。
今度は、生徒みんながニヤっいている。
まるでコント・・
夕方と夜の2クラス
こちらは、学生や働いている人たちが来る。
ポランコという場所がらもあり、英語の上手な生徒が多い。
ヨガ初心者が多くでも、中上級アーサナ(ポーズ)も取り入れるジー。
その度に、
「オー・マイ・ゴッド!」
「ヘルプ・ミー・プラサ!」
「キッツー」
「何か今日厳しくない?私たちがダメなのー?」
みんなのリアクションがハッキリしていて面白い。
こんな風に、「あー」「うー」うめいたりしながらアーサナに取り組む様子を、
プラサ・ジーもマネしてみせたり、冗談言ったり・・・和気あいあい。
プラサ・ジーの洞察
ヨガを「ストレッチ体操」や「痩せるためのエクササイズ」、
として受けに来る人も多い、このお金持ちエリアに合わせ、
「取り組みやすいようにアレンジしている」
と、後で話してくれた。
そんなカジュアルでスポーティな雰囲気の中でも、
アーサナの名前やマントラを教え、
自発的に言わせるようにしたり、と、
楽しみながら、もう少し深い世界へと入っていけるよう、モチベーションを高めながら、
誘導しているよう。
座りっぱなしの仕事をしている生徒、
筋肉を傷めたときのアドバイスなどもよく話し、
生徒のことをよく考えている。
そして「笑いヨガ」でしめ。
明るいメキシカン+インド人プラサ
ならではの、エピソードふたつ、最後にご紹介したい。
①ある朝、3本目のクラスが始まるや否や、
「ごめん、今日はGhandi没後●●年イベントがあるので、すぐに行かなきゃ」
と、コツゼンと立ち去ってしまったプラサ・ジー。
「先生なしのクラスってどういうことよ?」
と、突っ込みどころだが、
「また明日ねー」
と余裕の皆。
不満ひとつ出ないどころか、ベテランを中心に、皆でシークエンスを思い出しながらの、協力体制・自主練クラスへ!
最後は達成感に満ちた様子で終了。
ラテンアメリカンの即興性はすごい!!
・・・・・・・・・・・・・・・・
②ある夜のクラスで。
中盤、ぐったりして集中力が切れてきた皆の様子に、プラサ・ジーが提案。
「今日はもう切り上げて、チャイを飲むのはどう?」
「イェーイ!」
盛り上がる皆に、
「僕牛乳持ってるよ!使って!」と男子生徒。
プラサ・ジーがチャイを入れている間、生徒は談笑。
※そして、セキュリティガードマン(左)も交えて皆で乾杯。
皆、本当によく笑う、明るく協力的な生徒たちに囲まれて、
プラサ・ジーが皆に愛さているのが伝わってくる。
そういやフィジーでもそうだったが、メキシコではもっと楽しそう。
ヨガ・ティーチャートレーニングコースで、
クラスのシークエンス、禁忌事項などを学び、
頭でっかちになっていたこの時の私に、
彼のクラスを見られたのは本当に良かった。
脳みそに、新風を吹き込んでくれた。
そして、
やっぱり生徒が和み、楽しみながら取り組めるクラスはいいなぁ
としみじみ、実感したのでした。
受け手も、伝え手も、
その時どきで、しっくりくるものを、
インプット、アウトプットしているんですねぇ。
そんなプラサ・ジーについては↓
・・・・・・・・・・・・・・・
最後までお読みいただき、有難うございました。
見えない繋がりに、感謝いたします。
にほんブログ村
宜しければ、1クリック、お願いします。