いつもは奇蟲のことばかりなんですが、人間の話をしてみましょう。

 これまで浮ついた奇蟲Lifeを書き連ねていますが、それでもたくさんの人と交流していろんな経験もしてきました。それは様々なジャンルの仕事であったり、様々なジャンルの遊び相手だったり千差万別であって有象無象であります。

 子供の頃からコミュ力は高かったので、スクールカースト(当時そんな言葉はありませんでしたが)では最上位でした。学年全員が知り合いみたいな感じです。どのクラスに行っても大半の人が交流ありです。男女共に。その中でずっと考え実践してトライ&エラーを繰り返してきた命題があります。多分これが私の対人スキルを磨く目的になったのだと思います。それはズバリ『どうしたらモテるのか』です。小学校の時は少し頭の良い元気な子を、そして中学は少し不良、高校ではギターを手にしてバンドマンといろいろとモテそうなことをやってみました。

 でもモテませんでした。

 そこでは私は考えたのです。

 果たして私は大勢にキャーキャー言われたいのか?彼女が欲しいのか?一体どちらなんだと……もちろん後者です。彼女が欲しいのです。原点回帰して最初から行動を見直して至った結論は『待っていても何も変わらない。自分から行動する。』です。ではどうしよう……自分から気持ちを伝える……これしか無いという考えに至りました。そう思ったら行動は早かったです。元々周りに女子がいたので、関係の近い女の子に告れば良いだけ。そんなの簡単ですよ。今自分と遊びに行ったりグループで行動したりしてくれる異性なんだから既にLIKEにある。あとはそれをLOVE❤️に変えるだけ。簡単ですわ。高校の終わり頃からそんな活動を続けていました。なんの根拠もありませんが、収入や職業に関係なく隣の席に女子がいるのは学生時代だけです。そこからはトライ&エラーの繰り返し。振られて大騒ぎするけど、すぐに復活を遂げて再度、何回も同じ人に告るということでは無いです。それほど人に執着はないし、たくさん女性の知り合いとか友達いたのでどんどん行動です。そうするとドンドン成功率が上がってくるのです。

 そうなると逆に面白くなってくるので、知らない人に声をかけるようなりました。ナンパです。

 夜な夜な大通公園に車を停めて、友人達とナンパ大会です。ススキノまで行って帰って、連絡先ゲットか連れてきたら終了です。ゲーセンにもナンパに行きました。石狩浜やドリームビーチなんかの海水浴場にも夜にナンパに行きました。

 この頃に私のコミュニケーションスキルは磨かれました。結局のところ女性に対するより良いコミュニケーションは、男性にも良いコミュニケーションてあって、年上にも年下にも使う言葉のチョイスが違うだけで『相手を知ろうこちらを知ってもらおう。こちらの想いを伝えたい相手の想いを知りたい。』というのは一緒であるということです。それが私のコミュ力の根底にあると思っています。このナンパ時代には考えながら試行錯誤をしていましたが、今ではそれほど考えなくてもそのスキルが発動しているかもしれません。今では逆に人に興味がなくても発動してしまうスキルなので、初回から恐らく発動しています。だからなのか厄介さんにも好かれやすいようで、過去に数回教えてもいない人に家まで来られています。人によると私はストーカーを生みやすいらしいです。面白いから良いのですけどね。

 コミュニケーションが苦手な人は結構いますが、聞いてみると失敗を恐れるとか恥をかくのが怖いみたいな話がよくあります。

 失敗しても良いですよ。

 そのうち成功しますよ。

 失敗なしで成功するかもしれません。何も無い状態なのに考えたって無駄なのです。失敗した時に振り返って分析して次に活かせば良いのです。

 コミュニケーションなんてそんなふうに鍛えるしか無いと思います。

 恥をかくのが恥ずかしい?

 誰も見てませんから、相手以外は。相手だってコミュニケーション取ろうとしていると分かれば、耳を澄ましてくれます。辿々しい日本語で観光客に話しかけられてもキチンと聞こうとするのと同じです。ファーストインプレッションなんてそんなモノです。そこからの邂逅ですよ。出会いは奇跡かもしれませんが、そこから関係を持つのは勇気、そして関係を維持するのは努力。私はそう考えます。

 おっと、なんの話でしたっけ?

 ナンパの話でしたっけ?

 コミュニケーションのとっかかりは慣れない内は相手に興味を持つことだと思います。天気の話?いやいやその後話繋げられないでしょ?ニュースとか世間のこと?いやいや、相手が何に興味あるかわからないでしょ?上記のことは話を繋げられる人や相手の好みが分かってからの方が良いと思います。それより相手の持ち物や服装を見てみれば良い、そこには相手の拘りであったり好みであったりが集約されてます。わからなくても聞けば教えてくれますよ。身につけているモノに興味を持たれるということは嬉しいですからね。

 でもガンダムの話は避けてください。知識ゼロなら果てしない時間をかけて最新作まで説明されて「俺はガンダムだ!」言われることでしょう。中途半端な知識ならコテンパンされた上に軽蔑され「お前を◯す」と言われることでしょう。ガノタなら「流派東方不敗は王者の風よ!全新系裂天破侠乱見よ東方は赤く燃えている!」と激しく交流することも可能です。しかしエレガントな交流になるかはまた別の話です。

 ガノタだとドッ!と笑いが怒るところなんだけどな。

 取り止めのない、訳のわからない、何を伝えたいのかわからない文章になってしまいました。でもこれは伝えたい。

「お母さんが言ってました。逃げたら一つ、進めば二つ、手に入るって。
 逃げたら負けないが手に入ります。
 でも進めば、勝てなくても手に入ります。
 経験値もプライドも信頼だって」

スレッタ・マーキュリー

  (機動戦士ガンダム水星の魔女より)

この文章のBGMにお聞きください。