映画 その20
 『ガルーダ』
監督:モントン・アラヤンクン
出演:ソンラン・テピタック
   サラ・レッグ
ストーリー
 遥かなる太古、地上の覇者は、翼を持つ鳥人:ガルーダだった。
 現代、バンコクの街中の地下鉄工事中に発見された謎の化石。考古学者のリィナと相棒のティムはそれが30年前にリィナの父親が研究していた伝説の生物ガルーダの物であると推測する。
 だが、そこに現れた政府の特殊部隊。彼らが全てを闇に葬ろうとする中、突如一匹のガルーダが蘇る。
 人間の倍以上の体躯、巨大な翼を駆使し大空を舞い、その鋭い爪と嘴で、怪物は破壊を繰り返す。
 太古の地上の覇者を相手に、現代人はどう立ち向かうのか?

 タイ初の怪獣映画。細かい突っ込みどころをどうこう言うより、この雰囲気をドップリ楽しみたい。 
 まず政府の特殊部隊の設定がワクワクする。今回はガルーダが相手だが、回想シーンでは大蛇の様な怪物との戦闘場面が出てくる・・・あれ?これってもしかして“ナーガ”じゃね・・・? そう、この特殊部隊、神話の元となった実在する“神”と呼ばれる怪物を倒すことが任務なのだ!
ワクワクしない? ガネーシャ(象の頭に四本腕)、カーリー(三つ目の複数の腕を持つ女神)とかとのバトルを想像すると・・・
 ナイフ1本でガルーダに立ち向かう兵士とか、街中でのスピーディーな空中戦(この辺、けっこう『デビルマン』実写映画と比較されてたなぁ・・・ 勿論『ガルーダ』に軍配)
 監督が怪獣映画の大ファンということで、自国になかったこのジャンルを撮りたくて撮りたくて、やっと実現出来た嬉しさと撮ってる時の楽しさが伝わってくる。
 お祭り感覚で楽しみたい映画だ。