先日、東京に進学した我が子から電話があった。

 

教職過程をとっているのだが、その中で「新任教員の注意すべきこと」というお題でプレゼンをする課題が出たらしい。

ものすごくざっくりしたお題だし、課題を出した教員も「なんでもいいので」と言ってたらしいので、おそらく学生がプレゼンした内容を題材に議論させるつもりなんだろうなとは思った。

 

私自身が教員になったばかりの時にしていたこと、経験を積んで改変していったこと、先輩教員から学んだことなどを伝えてみた。

授業についてはもちろんだが、生徒の掌握にもさまざまな工夫がある。

お題を出した教員が教科のことを中心に考えているのか、生徒への対応やクラス経営を中心に考えているのかわからないので、両方伝えてみた。

 

すでに大学の教職課程で教育に関する法律や、発達については習ったようなので、学校教員が行うことの意図の根拠になるこものとの関係も意識してはどうかと助言はしてみた。

 

あとは私から聞いた話をどう料理して一貫性のあるプレゼンにするかだが、うまくできるだろうか?

プレゼン時間を聞かなかったが、電話で話した内容はあちこち方向性の違うものもあるし、どこまで関連性を全面に出すか、情報の取捨選択が大変かもしれない。

 

まあ、「やってみなはれ」という感じかな。

 

 

これまで我が子は中学、高校と進路調査の時に「研究者」と「教員」は一度も選ばなかった。

私としては楽しんで仕事してきたし、研究者も教員もとてもやりがいがあり魅力ある仕事と感じている。

どちらも世間一般ではブラックな職業と言われているが、やってる本人は好きでやっている場合が多いので、自分で好んで無理をしてしまう傾向がある。

それがいけないのだろうが、その情熱を失ったら質が下がるような気がしている。

これは少数派なのかもしれないけれど、賃金はもらっているが、研究職も教員も仕事というより趣味(オタク的な)をしている感覚なんだよな。

 

初めて私の仕事について我が子から聞かれた。

嬉しい気持ちはある。

 

ただ・・・

 

電話がかかってきたのが夜中の0時半で、電話を切ったのが3時。

翌日私は朝から仕事だったのでちょっときつかった。