指示を出すとき、その目的はこちらのイメージしたこと・ものをその通り実現してもらうこと。

だから指示は正確に間違いなく相手が理解でき、こちらの期待する具体的な結果を共有できるように出さなければならないと私は思っている。

 

指示を出すときは明確な完成形を丁寧に伝えて、相手が誤解しないように気を付けている。

 

私がそうするようになったのは2つ理由がある。

 

1つ目は、研究をしていた頃、研究成果を論文なりプレゼンテーションなりで発表する際に、絶対に間違って解釈されない表現が要求され、それを嫌というほど練習したから。

 

2つ目は、指示が曖昧な上司の元で苦労したから。

出された指示が抽象的すぎてゴールがさっぱりわからず、何度聞き直しても表現が変わるだけで具体性がなく、完成形を共有できなかった。

「いい感じでやっておいて」みたいなやつ。

指示を出す側に明確な完成形がない場合もあったし、完成形があってもそれを伝える技量がなかった場合もあった。

 

うまく回っていない、期待した速さで進んでいないチームを見たとき、ほとんどの場合指示を出す人間の指示自体が悪い。

ゴール自体が曖昧な指示者は論外として、伝える技量が拙い人がとても多いと感じている。

そしてそんな人ほど、指示が通らないと文句を言っている。

相手の能力に合わせた指示を出せない自分を棚に上げて。

 

現職場にもそんな人が何人かいる。

 

私のチームの上司もそんなにうまくはないが、不明瞭ならチームのメンバーがしっかり聞くし、上司も根気強く説明をするので、それなりに進められている。

そして何よりチーム全員でゴールの共有はできていると思う。

 

チームの全員がスーパーマンでない限り、「言わずもがな」や「一を聞いて十を知る」に期待するのではなく、「1+1=2」を確実にこなすことが重要だと思う。

 

もちろんチームが成熟してくると、言わなくてもそれぞれがゴールに向かった最適解を出して行動する。

最近私のいるチームはそれに近づいてきた気がする。

 

頑張ろうっと。