お久しぶりです。
すっかりてっきり忘れたふりをしていたこのブログです。
今日は長々と書ける気がしません。
アツアツおでんを見ると涙が止まらないからではなくて。
流れた涙を掬うオタマが無いからではなくて。
そうです、明日とうとう小屋いりで、
明後日、火曜日に初日を迎えます。
我善導をおもしろがる会 Vol3
「?人のおもしろがれない大人たち」
@新宿シアタートップス
女性バージョンのみの出演となりますので、
私の出演回は、
5/17(火) 19時~△(残りかなりわずかです!!)
5/19(木) 14時~△(こちらも残りわずかです!)
5/21(土) ①13時~×(完売・キャンセル待ち)
②18時~〇 (とはいえ、余裕あまりないです!)
広田扱いのチケット予約フォーム
https://www.quartet-online.
※5/17初日など、プレイガイドでは、残席なしとなっている回も、まだこちらのご予約フォームで申込できます。(5/15 20時現在)
稽古の事、我さんの事、演出の山崎さんの事、出演者の女優さん達の事、
語りたいことは山ほど海ほど大地ほどあるのですが。
ちょっと今日はそのひとつひとつを文字に綴れそうにはありません。
連日のお稽古の内容が濃密すぎて。
キャパオーバーとか言ってらんないくらいで。
ただひたすらに、できる限り余力なんか残さずに、
この貴重な作品にちゃんと尽くしたくて。
私なりに頑張っておりました!です!はい!
暇も時間もたぶんあったのだろうけど、
ブログとか、なんとか丼とか、まったく手がつけられませんでした!
ごめんなさい!
あ、謝らなくても別に、だったら尚更ごめんなさい!
・・・・・・。
ここんとこ数日、いや数週間。
目覚めるとそこに、主演の我善導さんが居ます。
(我さんとは、十数年前に客演先でご一緒したご縁なのですけれど、
この説明をするとまた長文になってしまってこの先を読んでいただけなくなるので、
今回は割愛いたします。)
えと、そう、我さんが枕元に居ます。
あ、合宿稽古しているとかではないです。
正確には、役柄の人物として、生き霊みたいな我さんのマボロシが、
すぐそこに立ってるんです。まじで。
おへそのあたりで手首を軽く握った形で、見守っているというか、
いや、私の出方を「どうする~?」って、じっと待ってくれている感じです。
まったくプレッシャーとか、そういう怖さがありません。
「学校行く時間だけどまだ寝てんの~?休む~?」みたいな。
お母さんか!
答えるまで決まるまで、何も言わず待ってくれている優しさです。
伝わるってすごいよね。出てきちゃうほど、ってどんだけだ。
たぶん、あのマボロシは、寝ている間もずっとそこに居た感じです。
「コタツがまだ温かい!台所のやかんがまだ温かい!近くにいるぞ!!」みたいな。
今回の公演で、
我さんの役柄としての立ち位置というか、
その生き様を見ていただくと、
たぶん、きっと、そのマボロシがそこに居てしまう凄さが伝わるかと思います。
本当に、凄いことだと思うのです。
あれだけ超個性的な役者陣が、もう、窒息するくらいひしめき合っている中で、
あの物語あの世界の中で、
ちゃんとその存在をガッシリ守って、見えない手綱を握ってらっしゃる。
私の気持ちが上から目線で伝わってしまう事を恐れずにもう一度繰り返しますが、
凄いことだと思うのです。
本番が近くなると、いろんな役の、いろんな方々の台詞が、
日常生活に紛れ込んで聞こえてくるのは、割とよくある事ですが。
こんな風に、夜な夜な、寝ている時間にまで私の部屋に入り込んできた無礼者は初めてです。
おいワレ、我、こるぁキサマ。お邪魔してんじゃねえぞアリガトウ。
毎朝、ひとまず、我さんの〇〇さんという役に、
今日もよろしくお願い致しますと、ご挨拶するところから始まる日々でした。
この作品の企画、テーマは、
恐れ多くも、
「我善導をおもしろがる会」、です。
果たして、私は、我さんをちゃんとおもしろがれているんだろうか?と、
稽古初日から自問自答していました。
今回も、どうせ自分の事で私は手一杯になるんだけれど、
どんなに泡食っても、それだけはちゃんと目指さねばとは思っていて。
結果的に、
演出の山崎さんに、ものすごく丁寧に繊細に、
この物語の存在の仕方を導いていただいたおかげで、
ああ、この教わったこと、伝えてもらった事を、
精一杯演じるというか、与えられたことをしっかり務めることが、
一番、我さんをおもしろがる事になれるのかもしれないなぁ、
むしろそれだけが唯一私にできる事だなぁと・・、
同じ自分の精一杯でも、身の程を知りつつ、
作品の役に立つ事を真剣に目指して。
結果、我さんの凄さがちゃんと客席に物語として届くように、
そして、出演者13人分の1のスパイスになると信じて。
なんとか、思い描くエンタメの一部に、
皆さんのチカラを借りながら、辿り着けそうな気がしています。
そう、我さんもすごいけど、
演出の山崎洋平さん(江古田のガールズ)も、見たことのない怪物でした。
脚本で既にガツンと急所をやられていましたけど、
演出については、
「人に教えられる天才」に初めて会いました。
わかりづらくてスミマセン。
あの、私が出会ってきた天才たちは、
とにかく天才ゆえ、どうしてそれが出来るのかを、
どうすればそれが出来るのかを、
人に教えられなかった。
天才だからそれができる。そりゃそうだ。だから天才と呼ばれるのだから。
山崎さんは、
この生理現象は他人には教えられない、と諦める天才とは違って。
それをいろんな言葉や体を駆使して伝えようとしてくれていた。
演出の中でご自身でそれを演じて見せてくれようとする時、
すごく申し訳なさそうに「これは自分のやり方ですが」と。
「モノマネになってしまうと面白くないのですが」と。
それがまた本当に面白くって。
声の出し方、トーン、間とか表情とかテンポとか。
あー、それがやりたい、と思ってしまう。それ絶対お客さんが喜ぶやつなんだもの。
みつを。みつをはそれをやりたいんだもの。
とにかくそういった意味で、いろんな新しくも激しい刺激ばかりで、
すごくすごく濃厚で貴重な稽古場でした。
演劇愛、それそのものである事が何よりも嬉しかった。
ああ、長くなってんな。
この脱線の仕方。
私、絶好調に長くなってんな。
雲行き怪しいね。
読者の皆さん、そろそろトイレタイムでしょ。わかってんな。
ほんとに、これでもまだ少しずつしか綴れていなくて、
他の俳優さんたちの事とか、
もうネタバレするぐらいここが好きとか言いまくりたいのですが。
一言でいって、
わたし、全員のファンです。
これ、超気持ち悪い社交辞令に聞こえますよね。
聞こえていいです。大ファンです。
ずっと見たい。ずっと本番迎えずに練習していたかった。
いや、本番は迎えたい、そろそろ。
ものすごい役者陣です本当に。贅沢。豪華。
ひとりとしてかぶらないそれぞれ独特のパンチが。ぶつかりあってます。
デザートタイムの甘い物辛い物の無限ループが止まらない。
お腹いっぱいなのに空腹が止まりません。
是非とも、この舞台、
たとえ広田つまんねーなと思っても、
広田以外の役者さんを、1人だけを見続けてもこの作品絶対に楽しめます。
しかし、面白い面白いと言いつつ、
この物語は、悲劇です。悲劇だそうです。
悲劇のエンタメ、という新鮮なジャンルです。
客席の皆さんの口元が、それぞれのマスクの中で、
終始ニヤニヤ開いていたならば、それがきっと大成功でございます。
ああ、
あの、
終わりそうなところで
最後に余談、余談です言わせてください。
この舞台に参加させていただくにあたって、
アンケートのようなものを記入する機会がありまして。
その時にね。
「ご自身のここだけは!というセールスポイントを、」
みたいな、(ちょっとどういう文面だったかは記憶にないのですが、)
そういう自分自身の役者としての推しポイントを書く欄がありまして。
その時、秒でね、
「哀愁」
っていう2文字が、カシャッと明朝体で頭に浮かびまして。
ちょっと自分で動揺したんです。
え?哀愁?なんで?なんでそんなの出てきた?って。
私の一番のセールスポイントって哀愁じゃないだろ?って。
広田さん、ヒマワリやし。黄色い人やし。
その時はまだ出演台本の全てはもちろん読んでいなくって、
それよりも、まずWAHAHA本舗さんや我さんが、とても明るいエンタメ寄りのイメージでしたので、
ちょっと、いきなり、「哀愁」を差し出すのは失礼だろ、と。
結局、違う意気込みを書いたんですが、
それからずっと、
神の啓示のように湧いたあの「哀愁」という2文字について、気にかかっておりまして。
台本を読んで、
演出を付けていただいた今。
ああ、あの啓示はあながち、事故や間違った閃きでもなかったな、と。
むしろ、哀愁の2文字を書いて提出したかった。
たぶん、きっと、
恐ろしく観察眼のありそうな演出の山崎さんは、
広田のいろんな種類の哀愁を、
かなり最初からおもしろがってくださっていたのかもしれません。
そういう、あれを、ずいぶん丁寧に引き出していただいた気がします。
役者としては恥ずかしいくらい、真逆の方向から迷っていたものも。
ぜひ、お客様にも、
この年季の入った広田のソレを、見つけて微笑んでいただけますように。
このブログを書いている今も、
週末のせいか、またチケットのご予約がグググッと伸びているようです。
皆さん、このようなご時世ではございますが、
ぜひ、私の愛した演劇、舞台という特別な世界を、
共に楽しんでいただきたいです。
どうぞ宜しくお願いいたします。
ご面会ができないのが心苦しいところではありますが、
心より、心よりお待ちしております。
↓お稽古最終日を迎えた皆さんとの写真です。
演出助手の石井さん(石川さんと言ってごめんなさい)、
同じ出演者なのに、まるでスタッフさんみたいにいろんな作業を担ってくれていた石原奈津美ちゃん、本当に本当にありがとうございました。
さあ本番にむかって、いってまいりますっ!!!!



