勉強会でPE業界の大先輩にご登壇頂いた。

PEが企業のお手伝いをする際に経営者をご紹介することが多々あるが、どのようなタイプの経営者が適当か、について以下のタイプを挙げていらした。

◎プロフェッショナル経営者
・・・自分の市場価値を意識して仕事を全うするから

×大企業出身のサラリーマン経営者
×”社長”のステータスに強いこだわりを持っているタイプ
・・・ポジションにしがみつきたいが為、改革を先送りにするから

×金の亡者
・・・論外

最近、アメリカにおいてプロフェッショナル経営者が批判を浴びている点について質問してみた。

「最近のアメリカのプロフェッショナル経営者は、就任した後に自分にストックオプションを発行し、資産を圧縮することによってROEを高めて株価を上げていますが、自分が儲かるけどその一方で資産の圧縮が会社の体力を奪うから本質的にはその会社の為にはなっていないと批判がありますが、その点はいかがでしょうか」

「そもそも(株価を上げることが)PEの目的に沿っているから、プロフェッショナル経営者を批判すること自体が的外れです」

「PEの活動目的が社会に貢献するということを前提にして、会社の体力を奪わずにPEの目的も両立させることは出来ないのでしょうか」

「そのためには対案が必要です」

妙案があれば知りたかったので質問したのだが、その場は流れてしまった。


懇親会で”PEの存在意義”という論点で議論を再開したところ、

「外科手術を行う際に、医者が手法を公表すると「えー?そんなことするの」ってことになるでしょう。でも結果的に患者が治ったら何も問題ないということになる。先程の質問にも関係するけど、(重要なのは結果です)」

のようなことを仰っていた(酒の席なので言い回しはうろ覚え)。

手法の詳細部分について善し悪しが気になっていたら、もしかするとこの職業に向いていないかも知れないと思った。
後輩との飲み会で、トレーダー志望の大学院生と話す機会があった。

「今年になって株のデイトレーディングに夢中になっています。熱くなれることを仕事にしたいので投資銀行に入ろうと思っています」

「やりたいことがない人が多い中で、夢中になれることが出来ることは幸せですよね。でも、すっからかんになったとしてもモチベーション保てますかね」

「リスクを気にしていたら何も出来ません。とにかくやってみたいのです」

仕事は理念を持って取り組む必要性があり、その一方でゼロサムゲームのデイトレーディングには理念はないと思い、その点について尋ねようと思ってかけた言葉だったのだが、思いがけない返事にガツンとやられた。

その後、むきになって「デイトレーディングは価値を生まないゼロサムゲームであり自分が勝ちにいったら必ず誰かを不幸にする」ことを戦争まで例に挙げてくどくど説明して、彼の志望を大人げなく完全否定してしまった。

彼はへこんでいたようだが、輪をかけてへこんでいたのは実は自分で、リスクを摂らない自分と比べて気持ちいいまでの彼の無鉄砲さがうらやましかったから大人げなく論破してしまったのかもしれない。

少し前のニュースだが、googleがベンチャーキャピタル業務を始めたようだ。

コーポレートベンチャーキャピタルは概して親会社のシナジーがあるベンチャーしか投資スコープに当てはまらない為、機会損失から単体(最近は個別と言うらしい)の成績が芳しくないと聞くが、googleのベンチャーキャピタルも同様になるのだろうか。

この点について友人らと飲み会の席で議論したが、
「googleが新技術(を持つベンチャー)に”ツバ付け”に貢献し、googleグループ全体の利益となれば問題ないだろう」
という結論になった。

しかし、インベストメントオフィサーにとってトラックレコードがキャリアに大きな影響を与えることを鑑みると、折角超優良企業のgoogleに入っても不遇となってしまうのだろうか。開発部員等と同様に、googleならではの素晴らしい待遇とかあるのだろうか。
ネットが開通したので再開。

ネットを繋げられなかったのもそうだが、引越すると生活の変化が伴う。


一つは通勤経路が変わる。電車に乗って10分にも満たないうちに次の電車に乗り換えてまた数分乗っていたら着いてしまう。本を読んでも興に乗る前に中断しなければならない。貴重な読書の時間を失ってしまう。

読書の時間を作る為には、他に費やしていた時間を削らなければならない。

削るべき時間は何か。ボーッとテレビを見る時間が一番無駄だ。特にコマーシャルを一生懸命見ている時間ほど無駄な時間はない。

しかし、帰宅してシーンとしていると寂しいので、にぎやかにするためにテレビを付ける習慣があり、なかなかテレビ断ちは難しい。


解決方法は、その時間を過ごすことができない環境を作るこという考えに至り、引越を機にテレビを捨てた。

なければないでにぎやかにするには音楽をかけたり、ラジオを付けたりすればよい。テレビ的なものが見たかったらyoutubeなどVODを見れば良い。便利になったものだ。

お陰で引っ越してからは家で夕食をとるときは食後に読書する習慣がついた。通勤時間より長時間費やせるので、「積ん読」となっていた本がみるみるうちに片付いてきた。

次のエントリーは書評にする予定。


ところで、人生でどれだけCMを見て来たのだろう。

物心つく4歳頃から毎日CMを30分見ていたとして、

(31歳-4歳)×365日×0.5時間=4927.5時間=82日!

既に三ヶ月近く費やしていたとは!三ヶ月あれば、あれもできるし、これもできるし。。

まあ、過ぎた時間は悔いてもしょうがない。これからの人生を少しでも有意義に生きることが出来ることを良しとしよう。







引っ越しに伴いネット環境をリセットしてしまったので開通するまででお休みする予定。携帯でエントリーするのはしんどいし。来週末再開できるはず。
投資の傾向と財務状況を中心に確認して、今後に生かすつもり。

財務状況までわかるのは上場している数社しかないので材料に乏しい。

アメリカでもブラックストーンが上場し、続いてKKRと優良な老舗が情報を公開し始めているので、彼らから学べるチャンスではないかと考えている。

学会に足を運んだ。

興味があるセッションを覗いたり、懇親会でネットワーキングしたり。

懇親会でお話したのは勉強会関連の方々中心。

勉強会を開いているお陰で毎年知っている顔が増えていく。

2ヶ月前まで在籍していた会社の社員の方々も来ていて談笑。

知人と話していると、知人の知人が横に来て「あ、紹介します」と紹介してくださることになる。

前職で知り合った方々と切れていないし、知己を得る方もいるしで、ネットワークの広がりを感じる。


会場のトイレの壁に微分方程式を解いた形跡があったのは印象的だった。

さすが東大。

そんなときまで考えていたんだねえ、私もそれ位考え抜かないと、とか思った
日経朝刊で連載しているチンギス・ハンを読んでいたら、歴史から経営に生かせることは多々あるのだろうが、自分は歴史を良く知らないことが気にかかるようになった。

高校は地理を選択したので、歴史の知識は中学生レベルだ。

まあ、地理で学んだことも十数年経ってすっかり忘れてしまったが。


手始めに、塩野七生著「ローマ人への20の質問」を読んでみた。

ローマ帝国が長い間繁栄した一因として、ローマ人が征服した他民族から優秀な人材を登用していたことが挙げられていた。

門戸を開いたのは、ユリウス・シーザーであり、その方針は初代皇帝のアウグストゥスに引き継がれたようだ。

中学で学んだ記憶を辿ると、独裁しようとしてブルータスという部下に暗殺されたはず。

理解していたことと正反対のようだ。

多くのローマ人にとって征服した民がでかい面をするのは気に食わないだろうが、皇帝が

「あいつらも優秀だから」

と言えば納得せざるを得ないだろう。

トップの強いエンフォースメントがあっての登用か。


現代においては、例えばM&Aの際に買収企業が被買収企業を支配するよりも、被買収企業から有用な人材を登用して一体となって経営する方がよいことが示唆される。

その際は買収企業トップのエンフォースメントが必要となることは歴史が示している、と言ったところか。

松下幸之助著「私の行き方考え方」読了。

会社の先輩に座右の書を尋ねたところ挙げて頂いた一冊であり、共通の話題作りのためという下心もあって早速読んでみた。

現役時代に書かれた氏の立志伝であり、偉大な財界人の説教集ではなく、一人の実業家の視点で書かれた良書だった。

一番印象的だったのは。水道の水を例に挙げて、価値があるものが無尽蔵に生み出されるとタダ同然になり貧富関係なく手に入ることを示し、このプロセスを想像することを松下電器の目指す道としたくだりだった。

梅田望夫著「ウェブ進化論」で示されたチープ革命と、数十年前から松下電器が目指していたところが一緒。

大きな流れがそこにあるのだろう。
転職をきっかけに、週に一、二度VCやPEで働く知人とお会いする機会を設けている。

多くの場合は、お互い勤務先の投資先やストラテジーについて情報交換するのだが、先日お会いしたVC社長の場合は少し違っていた。

最初はやはり私の転職先の紹介をしていたのだが、次第に話題がVCを取り巻く環境の悪化に移っていった。

*VCによるベンチャーへの投資が過剰になっている(金余り状態)
*大企業の合併が進むことによりバイサイドのプレイヤー数が少なくなって来ており、ベンチャーのバリュエーション(買収価格、IPOの株価)が下がって来ている

前者の指摘は現場レベルで良く言われている事だが、後者は聞いたことがない。経営レベルになると、一歩下がった視点で考えると思いつくことができるのだろう。

「そんな状況なのに自分はVC経営しているんだけどね、ワッハッハ」

とか自虐的なことを仰っていた。そんなこと言いながら次のステップも考えていらっしゃるようだった。