さざなみのよる | あけび通信

さざなみのよる

仕事帰りに、図書館へ。


予約した本が届きましたとのメールがあった。


それ以外に、暮らしの手帖を借りた。


近頃、ベッドの上でユーチューブなどを見ながら、いつの間にか寝てしまう。


夜中、煌々とついた蛍光灯の白い光で目が覚める。


今もそんな感じで、夜中に目覚めた、そのあと、借りた本を読み始めた。




数年前、NHKのドラマにもなったらしく、amazonの本レビューで知った。

主人公のナスミ役は小泉今日子。

それ以外は、書いてなかったかな?忘れた。

なので、キョンキョンを頭の中で描きながら、本を読んでいった。

作者の木皿泉は独特の文章を書かれる。本人にしか分からない、なんの説明もなく急に出てくる文章。

作者自身の当たり前にあるもの。

詳しい説明なんて、いらないものね。

そこが好き。

大江千里氏の歌詞も似たようなことがある。

肘が当たるとビールが揺れる。

想像してみるけど、いまいち分からん。

物語は、癌になって死んでしまうナスミとその家族が描かれている。

自分が死ぬと分かったら、これまで幸せだったんだなと気付く、そうなのかも。

ナスミが助かるなら、意地悪な姑も私を嫌いなひとの幸せさえも願うと、思えるナスミの妹・月美の気持ち。

ナスミの夫・日出男に残した、ナスミ本人の動画メッセージ。
それが、どうか忘れないでなんてものじゃなく、日出男の再婚を勧めるものだったり。

物語だよ、そうなんだけど、泣けるよね。現実には無いからこそ、想像で気持ちが優しくなる。

今日は髪を切ろうかな。

暑くなるみたいだし。