実家の廊下には天井から写真の神棚がぶら下がっています。
この神棚の底には「奉 歳徳神 祭棚也 嘉永七年正月新調」と書かれてあります。
歳徳神という幸運を司る神様をお祭る神棚で、寛永7年(1854年)に新調したという事です。
その時代には実家は奈良東大寺の参拝客を泊める旅籠を営んでいたのですが、
いま実家には仏壇を初めてとして、神仏の祭壇が9ヶ所もあります。
実家に帰った時の私の朝は、それら祭壇のお水をかえる事から始まります。
以前から何でこんなに多いの?と思っていましたが、お寺の過去帳を見て最近気付いたのは、
江戸時代には幼くして亡くなっている人が非常に多い事です。
数えてみると、江戸時代の65年間で10歳未満の子供が9人も亡くなっていました。
私が生きた73年間には、子供で亡くなったのは0人ですから、いかに当時は幼い子供の死亡が多かったかが分かります。
いま私には小・中学生の孫が4人居ますが、この子らが亡くなったらと考えると、それだけで胸が疼きます。
医学が未発達だった先祖の当時には神仏に祈るしかなかったんだろうなと思います。
それを考えると、つくづく我々は幸せな時代に生きているんだなと思います。
