昨日の奈良は寒くて実家に籠ってテレビを見てましたが、印象的な番組が二つありました。
1つはNHKで午後3時半頃から6時まで2時間半にわたってあった、山口百恵さんの引退ライブでした。
NHKでこの時間帯に40年前に引退した歌手のライブが丸々オンエアされるは、前代未聞なことだそうです。
普段私は余りテレビ番組を見ないのですが、この放送は終りまで見入ってしまいました。
「山口百恵」というタレントの人生が凝縮されたような感じで、おそらく引退という事があって初めて出来た舞台だったでしょうね。
昨日見たもう一つの番組は午後9時からのNHKスペシャル「夜の街で生きる」という放送です。
コロナ禍において完全に悪者にされた感じのする「夜の街」ですが、
その番組は東京歌舞伎町の歓楽街で働く人たちに密着取材したものでした。
いま街の置かれている状況と、そこで働く人々から見た行政の対策について報道されていました。
私自身は歌舞伎町の歓楽街と聞くと、マイナスイメージの方が強かったのですが、
そこに、「しっかりとした職業意識を持って働く人たちがいる」という事に正直驚きました。
そしてこの時期にこの番組を制作・報道されるNHKの姿勢に感心しました。
いまNHKを標的にした政党が出てきたり、内閣からの干渉があったりと、
何かとNHKには逆風が吹いていますが、負けずにこんな見ごたえのある番組を放送して頂きたいと思っています。