今週月曜日の朝日新聞(オピニオン欄)に「量子コンピューターの始動」という記事が載っていました
その内容は、
昨年10月にグーグルが、「開発中の量子コンピューターを使って、スパコンなら一万年かかる計算を200秒で終わらせた」と発表しました。
量子コンピューター自体はまだ研究段階だが実用化されると、インターネットで使われている暗号が無意味なるなど、現代社会に大きな影響がでます。
現在使われているコンピューターに基本は、数字の「0」と「1」、ソロバンの玉で言えば「上にあるか」か「下にあるか」か、このふたつの信号だけで計算・処理がなされています。
ところが量子コンピューターの基本となる信号(量子ビット)には、『「0」でもあり「1」でもあるという状態』が存在します。
それをソロバンの玉に例えると、『「上」であるし「下」でもある状態』が存在する、という事になります。
この事により一つのソロバン「玉」で表せる状態が、現行は「上」か「下」としか表現できないのが、もう一つ「上であり下である」という状態も表現できるようになり、より高速計算が可能となります。
しかしその裏返しとして、計算の結果(答)がたくさん出過ぎてしまう(ノイズの発生)という欠陥もある。
そのため、まだまだ実用化には10~20年が掛かるとだろうと言われている。
以上、随分端折りましたが、ざーっとこんな内容でした。
記事を読みながら、私にはコンピューターの処理に「曖昧さ」が入ると言うのが、もうひとつピンときていません。
とはいえ近い将来には確実に実用化されていると思われます。
そしてこの技術により、地震などの自然災害の発生予測が飛躍的に向上し、たくさんの人が災害の犠牲になる事がなくなっているかもしれませんね。