私は奈良公園を散歩する時に、「アメリカ鬼アザミ」に注意しながら歩きます。
この外来のアザミは、いままで奈良公園で見かけることはなかったのですが、
5年程前に転害門に観光案内所が出来た際、北側に作られた芝生広場で初めて見掛けました。
下の写真は先週に公園で撮りましたが、すでに真ん中の茶色の穂からは大量の白い綿毛が出ています。
この綿毛が風に乗って飛んで行き、強い繁殖力で爆発的に増えます。
このアザミには大きな鋭い棘があり、鹿も食べないので、よけいに厄介です。
鹿といえば、いま奈良公園の鹿がビニール袋を誤食する事が問題になっています。
私は散歩するときには放置ゴミの回収もするのですが、従来は放置ゴミの大半はペットボトルか缶でした。
ただ、ここ最近は観光のメインルートから外れた実家の近くでもビニール袋が目立つようになりました。
野生に近い鹿は基本的に飢えているので、食べ物の臭いが付いた袋も一緒に食べてしまう恐れが大です。
海外からの観光客が公園の奥の方まで来られるうようになった事が少なからず影響しているように思います。
これからもきれいで気持ちのいい公園を維持してゆくためには、こんな点も観光客に辛抱強くアピールする事が必要だと痛感します。
